丸ノ内線を真下から! 神田川下流域、船から眺めた鉄道の風景とは(写真74枚)

東京都心を流れる神田川の下流域は、間近に鉄道各社の路線が走り、列車もひっきりなしに通過していきます。船からしか眺められないその風景は、どのようなものなのでしょうか。

神田川、外濠部分は鉄道のビューポイント?

 東京都心を流れる神田川は、井の頭恩賜公園の井の頭池を水源とし、隅田川へ流れ込む全長25km弱の川です。かつては神田上水が取水されており、またその下流域は江戸城(現、皇居)の外濠の一部としても位置付けられていました。

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神田川沿いを走る中央線の列車(2017年6月7日、羽田 洋撮影)。

 東京ドームが近い日本橋川との分岐点から下流へ進み、駅名にもなっている水道橋をくぐったあたりは、川べりにJR中央線快速や中央・総武線各駅停車が走っています。いずれもダイヤが密なため、列車がひっきりなしに近くを通過していきます。短時間のあいだにシャッターチャンスが何度も訪れるので、初めて鉄道写真を撮るような人にも比較的易しいスポットといえるかもしれません。ただし、水面からだとかなり上方を見上げることになります。

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日本橋川と神田川の分岐付近。千代田区と文京区の不燃ごみの一部はここからゴミ運搬船へ積みかえられる。
水道橋。
水道橋付近。写真左が湯島台方面、右が神田駿河台方面。徐々に地面が高くなっていく。

 このあたりは、かつて神田山とも呼ばれた丘陵でした。江戸初期にこれを掘削し駿河台と本郷湯島台に分割、神田川はその間隙を流れる現在の姿になり、「茗渓(めいけい)」または、工事を担当した仙台藩祖、伊達政宗にちなみ「仙台堀」あるいは「伊達堀」とも呼ばれます。

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