丸ノ内線を真下から! 神田川下流域、船から眺めた鉄道の風景とは(写真74枚)
川と道路を渡る鉄のダイナミズム
神田川をさらに下り、御茶ノ水をあとにすると、昌平橋付近にダイナミックな総武線の鉄橋が現れます。川を渡る橋(総武線神田川橋梁)と道路を渡る橋(松住町架道橋)とが組み合わされた、巨大な鉄の構造物です。日本橋川との分岐点から川下側では、これが最後の鉄道的見どころといえるかもしれません。
というのもこの先、山手線、京浜東北線、および新幹線の橋が控えるのですが、いずれも川面からの眺めがあまりよろしくないためです。実際のところ、川上方面からは線路をひっきりなしに行き交う山手線や京浜東北線の列車の姿が見えるものの、ビルとビルに切り取られた川幅ぶんの狭い範囲しか眺められず、また川下方面からは新幹線の橋に設けられた壁が高く、新幹線車両の窓より上あたりがわずかにのぞくばかりでした。
新幹線の橋を過ぎると、川べりに係留される屋形船の姿が増えてきます。井の頭池に始まり、全長25kmにおよぶ神田川もいよいよ終わり、隅田川との合流地点です。
そこは両国橋の西詰より少し川上付近。これまでの神田川とは比べものにならない川幅の隅田川ですが、河口(竹芝桟橋付近)まではまだ6km弱あります。海へと走る船上から振り返ると「東京スカイツリー」の威容が、川面と街並みの向こうからのぞいていました。
【了】
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