丸ノ内線を真下から! 神田川下流域、船から眺めた鉄道の風景とは(写真74枚)

走行中の列車、真下から眺めると…?

 鉄道写真撮影的観点からこの神田川下流域を見た場合、白眉は東京メトロ丸ノ内線の橋でしょう。JR御茶ノ水駅のホームやその上にかかる聖橋から、神田川に渡された丸ノ内線の橋を眺めた場合、ずいぶんと下のほうに見えますが、逆に水面からだと、手が届くほど近くになるのです。

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御茶ノ水駅付近、神田川を渡る東京メトロ丸ノ内線。
丸ノ内線の鉄道橋。水面からじつに近い。
丸ノ内線鉄道橋の真下から撮影を試みるも…。

 さらにはこの丸ノ内線の橋、まくらぎの隙間から上空が見えます。そして船はもちろん、この橋の下をくぐります。つまり、線路の真下、まくらぎの隙間というレアな角度から、頭上を走る丸ノ内線の列車を、手が届くほどの間近で眺めることが可能なのです。

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ヤマハマリンクラブ「シースタイル」でレンタルしたAS-21を操船する、勝どきマリーナの今野キャプテン。その背後は清洲橋(2017年6月7日、羽田 洋撮影)。

 今回、操船にあたった勝どきマリーナ(東京都中央区)の今野大樹キャプテンは、この鉄道橋の下からのアングルで、「まくらぎの隙間に、ちょうど丸ノ内線の先頭が収まった写真を撮られたお客様がいらっしゃって、見せてもらったことがあります」といいます。それを聞き、このたびの取材でも同行カメラマンがずいぶんと橋の下で粘りましたが、結局うまく撮影できませんでした。

 とはいえ、視界一杯に広がる橋の造形物と、その隙間からのぞく空、そして突如として轟音と共に視界をふさぐ丸ノ内線の列車。その迫力を味わえるだけでも、橋の真下で列車を待つ価値は十分にあるでしょう。運行本数が比較的少ない時間帯でも、荻窪方面、池袋方面行きの列車がそれぞれ数分ごとに通過します。

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