羽田空港の「跡地」って? 拡張を続ける日本の玄関口、その一角で再開発が本格化

「沖合展開」で滑走路移転 その跡地を活用

――もともとこの跡地には何があり、いつまで使われていたのでしょうか?

 さまざまな施設がそれぞれ段階的に役目を終えていったのですが、第1ゾーンについては、かつての「B滑走路」の先端部分にあたります。羽田空港では、騒音の問題などから沖合を埋め立てて拡張し、滑走路やターミナルなどを移転していく「沖合展開」が進められてきましたが、その過程で2000(平成12)年にB滑走路も400mほど海側に移転しました。

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再開発エリアの概要(画像:大田区)。

※ ※ ※

 大田区の資料によると、跡地につくられる「新産業創造・発信拠点」は、自動運転や医療、ロボットといった先端産業の企業を誘致するとともに、伝統文化、芸術、食といった文化産業が融合した施設になるといいます。想定総延床面積は約12万5400平方メートルで、天空橋駅付近には新たな交通の拠点も設けられるそうです。この再開発によるまちづくりは、2020年にその大部分が完成する予定です。なお大田区は、現在国有地であるこの土地についても、「国から払い下げを受け取得していくことを目指す」としています。

【了】

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コメント

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13件のコメント

  1. だったら防災用品を備蓄する倉庫とか、緊急災害救助部隊の拠点の一つにでもしたら?そうすれば世界のどこで災害が起こっても、あらかじめ指定された飛行機にささっと積み込んで最寄りの空港までひとっ飛び。あるいは国際的な総合災害救助訓練センターとか。変な補助金目当ての特区指定や観光目的よりよほど有意義な気はしますけどね。まあ羽田空港自体が破壊されたらそれまでかもしれませんけど(もうやってる、という意見は多いとは思いますが)。これからの日本が取るべきはどこの国でもやってる平凡な観光立国ではなく、災害多発国家日本ゆえの防災立国でしょう。

    • 災害関連は既に対処済です。

    • 対処済でも南海トラフがきたら果たして・・・?

    • 災害発生時の対応として、
      何が起きて何が必要で何するべきか。
      日本国内の場合、
      過去の災害事例などを基に数分後には出動体制ができる体制が既にできてます。

      外国の場合は現地との連絡調整、
      出入国などの問題があり、
      例え国際空港の敷地内に防災基地が有ったからと言って、
      直ぐに現地に!とはなりません。

    • 確かにご指摘の通り、日本では十分な体制はあるでしょうし、海外派遣も難しいのも理解できます。とはいえ、もう一つの総合災害救助訓練センターというのは無駄にはならない、と思いはしますが。気のせいでしょうか。

    • 良い使い方だと思います。災害対策は冗長性(分散配置)が必要です。他とダブってても構いません。

      ただ水辺なんで、やるなら水害対策は充分に。

  2. まだ大きくなるんだ!駐機場所から各公共交通の乗り場まで最長でどれくらいあるんだろう?スカイマークで長崎から降りた時は延々歩いたけど、会社によって歩くに優位な駐機場所とか決まってんのかな?

  3. 騒音対策で沖合展開というなら、騒音に文句を言われないような開発をしないとスパイラルですね

  4. 前に松山から羽田に行くに機種はBからDに代わるわ、機長が御宿上空で羽田が混雑して空中待機とか?燃料は十分とか?そんなに羽田って渋滞してんの?

    • とっくの昔に飽和状態・・・。

    • 空いてたら国交省や政治家巻き込んでの「発着枠獲得競争」なんてやってませんて……。

  5. 穴守稲荷を戻したら?少し位置ずれてるけど。

  6. 天空橋駅ってのが元々の羽田空港駅だった気が...。それだけ変化してるという事か。