日産「シーマ」(初代) なぜ「現象」と評されるほど世間に受け入れられたのか

日産「シーマ」(初代)は、「シーマ現象」という流行語が生まれるほど、知名度と人気の高さを誇るクルマです。なぜそこまで受け入れられたのか、そこにはもちろん、納得の背景がありました。

「シーマ現象」からの2代目は…?

 かっこよくて走れる大人の高級車「シーマ」は、若者から中高年まで、幅広い層の男性に支持され、一大ブームとなりました。知名度が高く、クルマに詳しくない女性でも、その車名にはハートの瞳で反応していました。

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日産「シーマ」(初代)のインパネまわり(画像:日産自動車)。

 この後、「シーマ」は、1991(平成3)年に2代目へモデルチェンジします。すると今度はV8エンジンを搭載。走行性アップとともに、ロングホイールベース化で、より大型高級車のイメージを強めていきます。

 すると「シーマ」は、活躍の場を変えていきます。大きくてスタイリッシュなボディは「威圧感満点!」という印象になり、上質で快適なインテリアは「土足禁止」(車内を汚さないために、クルマの中では靴を脱ぐ)という文化を広く定着させたように思います。徐々にイメージが変わり、私(下高井戸ユキ:ライター)の周囲では、「何、乗ってるの?」「え、『シーマ』」に対する返事は、「おお!」(憧憬)から、「お、おお……」(畏怖)に変化していきました。

 現在「シーマ」は日産の海外向け高級ブランド、「インフィニティ」のグリルを持つ、高級ハイブリッドモデルの国内用モデル名として使用されています。一時代を作ったものの、モデルそのものへの憧れと、周囲の車名に対するイメージが世代ごとに一致しない、ちょっと切ない1台、「シーマ(FY31)」。それでもやっぱり、街中で後輪が下がり気味の走行シーンを見かけると「おお!」っと声が出てしまうのです。

【了】

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コメント

5件のコメント

  1. シーマ2代目はセドグロ、プレジデントのモデルチェンジ、国内仕様のインフィニティ、Jフェリー発表等の影に隠れてしまい程なくバブル崩壊の憂き目にあったまさしくバブルの落とし子的な存在だった。

    バブル崩壊直前の湾岸戦争でガソリン高騰し、低燃費に舵を切る風潮もあった。

  2. あらためて見ると、余分なプレスラインやデコボコがないスタイリングは好ましい。

  3. 俺らはY31末期に追加されたブロアム系ではないクラシック系にVG30Eを搭載した30SVを選びました。シーマは価格も高い割りには結局はY31、随所に見て取れる共通骨格や車内構成などで断念、これらは2代目シーマもセドグロに準じてましたが、VH41DE搭載やセダンへの変換、更には4WDの追加などバブルに乗って売れた初代よりも確かにニーズに配慮したモデルでした。僅か100ccの差から税率が上がる問題や、妙にQ45を超してはならないような物造りに議論もありましたが、別の道を歩み始めた2代目も俺ら個人的には成功した車だと思います。

  4. これがシーマ現象なら、プラットフォーム共通化でコストを削る曲がり角だったのかも?これ以前から共通構造なるものはあったけど、あの崩壊から各メーカーがこの方式に一気に加速しましたね、今やスカイラインからプレジデントまでインフィニティーブランドを日本名で言われても車が似てて何が何だか?分からんし、初代マジェスタこそクラウンを名乗りつつフレーム構造から脱却した車なのに、何とクラウンから名目独立したはずの現マジェスタがクラウンとの差別化に前クラウンの3500V6のハイブリッドを採用するなど?何か車を選ぶと言うより企業の船に乗らされてる感がするのはボクだけでしょうか?

  5. 前記事のレパードも同じ血族で売り出すタイミングで光を見ないというか?ただ車って愛着があると所有してるだけで嬉しいし、車庫に止めてあるのを眺めてにニヤニヤ?するのもいいし?グラントリノと言う映画の1シーンで主演俳優が車庫で酒を飲みながら自分の旧車のアメ車を眺めて、いい車だ!と言う、こんなオーナーなら世間で光を浴びなかった車も幸せでしょう。プリンス系がグロリアで日産系がセドリックとしてシーマを扱うような双子車販売も今はプリウスのように全体で扱う時代からすれば、これもバブルの象徴だったのですかね?

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