JALとハワイアン航空が提携 盤石のシェア構築、どうなるハワイ路線?(画像11枚)
提携でシェア争いに終止符、激戦のハワイ路線
JALのハワイ路線は、2017年で63年目となります。
1954(昭和29)年、JALの東京~サンフランシスコ線就航にともない、経由地となったハワイ。当時は、東京~ウェーキ~ホノルル~サンフランシスコというルートで、機材はプロペラ(レシプロ)機のDC-6Bでした。その後、1957(昭和32)年には航続距離の長いDC-7Cを導入し、ウェーキ島を経由しない東京~ホノルル~サンフランシスコ線が就航しました。
以来、ホノルルマラソンの協賛やリゾート路線の「リゾッチャ」をはじめ数々のキャンペーンをハワイで展開したJALは、長らくハワイ路線のトップシェアを誇ってきましたが、ここ最近はハワイアン航空とのシェア争いが激化していました。
ハワイアン航空はハワイ諸島のインターアイランド(島間)路線を持つ強みもあり、よりハワイに特化した航空会社として日本でシェアを伸ばしてきました。ハワイはホノルルのオアフ島だけではなく、自然豊かなハワイ島でのリゾートも人気があり、リピーターも多くいます。
かつてJALはハワイ島のコナに直行便を運航していましたが、2010(平成22)年には運休になります。以来、ハワイ島を訪れるにはホノルルで乗換えが必要となっていたところ、2016年12月、ハワイアン航空が羽田~コナ路線を新規開設します。乗換えなしの利便性もあり同路線は好調で、高い搭乗率を誇る人気路線となりました。
そうした背景も手伝ってか、JALも約7年ぶりにコナ路線を復活させます。「JAL SKY SUITE」機材を投入し、2017年9月15日(金)からB767-300ERで運航が開始されました。これが今回のハワイアン航空との提携が前提となった復活だったのか気になるところですが、植木社長は記者会見で「路線の復活は、今回の提携とは全く関係ありません」と明言しました。
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