シェアするのはバッテリー? 電動モビリティの解答になるか、住商が石垣島で事業化へ
台湾のメーカーが製造するバッテリー交換式電動スクーターのシェア事業が日本に進出。交換用バッテリーの充電ステーションも整備されます。このシステム、充電という電動モビリティ全般の課題を解決するかもしれません。
充電が切れたのならバッテリーを替えればいいじゃない
住友商事は、電動スクーターの製造などを手掛ける台湾のGogoro社と提携、2017年度内に沖縄県の石垣島にて、Gogoro社製電動スクーターのシェア事業を開始します。
Gogoro社製電動スクーターの特徴は、「バッテリー交換式」であること。バッテリーがなくなったら、コンセントなどで充電するのではなく、バッテリーそのものを満タンのものに交換するそうです。どのような事業になるのか、住友商事に聞きました。
――どのような事業なのでしょうか?
バイクのシェア事業とともに、石垣島内に交換式バッテリー用充電ステーション「GoStation」を設け、バッテリーのシェア事業を展開します。GoStationの一部には太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーを活用します。
――車体はどこで借りて、どのような料金体系になるのでしょうか?
GoStationの設置場所は決まっているのですが、車体を借りる場所については未定です。空港やフェリーターミナルなどが考えられますが、置いてもらえる先を探している状態で、料金体系についても詳細は決まっていません。
台湾の事例をお話しすると、シェア利用するのはバッテリーのみで、車体は購入という形をとっています。GoStationは台湾全土でおよそ400か所、コンビニエンスストアなどにも導入されています。車体の販売台数は2015年の販売開始以来、およそ3万4000台で、かなりポピュラーな存在であるといえます。
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