世界の超大型ヘリコプターとは? 米露の現役機から大きすぎて使えなかった試作機まで
大型ヘリコプターのさらに上を行く超大型ヘリコプターとは、どのようなものなのでしょうか。史上最大にもなると、ヘリの本質すら失う巨大機でした。
超大型ヘリコプター、アメリカ製最大は「スーパースタリオン」
ヘリコプターの世界最大クラスとは、どのようなものなのでしょうか。
たとえばアメリカ海兵隊などに導入されているCH-53E「スーパースタリオン」は、アメリカ製ヘリコプターとしては現役最大の大型機であり、もっとも大きな特徴は「ともかく巨大である」ということに尽きます。
CH-53Eは1964(昭和39)年に初飛行したCH-53「シースタリオン」を原型としますが、その設計は完全に一新された事実上別の機種であり、現在は後継機であるCH-53K「キングスタリオン」の開発が進む傑作大型輸送ヘリコプターです。
3基搭載されたCH-53Eのエンジンの総出力はなんと1万3000馬力で、その最大離陸重量は33トン。ペイロード(有効搭載量)14.5トンはボーイングCH-47「チヌーク」大型ヘリコプターさえ吊り下げることが可能な、まさに怪物と呼ぶにふさわしいヘリコプターと言えます。
海上自衛隊においても2017年3月まで同型のMH-53E「シードラゴン」を掃海・輸送ヘリコプターとして運用していました。機雷を発見・除去するための「掃海具」を海上で曳航するにはMH-53Eのハイパワーが欠かせませんでした。
なかなか面白い。特に米露のそう