深夜に高速振動! 東海道新幹線に欠かせない「マルタイ」 棒ラーメンも(写真11枚)

東海道新幹線に「マルチプルタイタンパー」、通称「マルタイ」は欠かせません。深夜、高速振動する「マルタイ」の爪が、線路に突き刺さります。「マルタイ」バージョンの「マルタイ棒ラーメン」も作られました。

1日およそ2000人が深夜、作業に従事

高速振動で東海道新幹線を守る「マルタイ」。JR東海・発足30周年記念イベントのひとつ「新幹線 大井車両基地ファミリー見学会」で実演(1分14秒)。

 深夜、高速で振動する「爪」を線路に刺す。東海道新幹線には欠かせない作業です。

 東海道新幹線の線路は、バラスト(石)の上に枕木とレールを設置する「バラスト軌道」というもの。昭和30年代の建設当時、実績のある構造だったため採用されましたが、線路にゆがみが生じやすく、1日およそ350本の列車が走る東海道新幹線では、毎日、こまめなメンテナンスが必要です。

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東海道新幹線のマルチプルタイタンパー。オーストリアのプラッサー&トイラー社製。在来線でも使用されている(2017年10月、恵 知仁撮影)。

 この、バラスト軌道で発生したゆがみを直すのが「マルチプルタイタンパー」、通称「マルタイ」です。「クランプ」でレールを持ち上げ、高速で振動する「ツール」(爪)をバラスト部分に挿入。振動でバラスト同士の隙間をなくす、バラストを詰め込むなどして、レールのゆがみをミリ単位で修復します。その際、側面の扉を下げることで、バラストのハネや騒音を低減しています。

 東海道新幹線では運行が終わった深夜、1日およそ2000人の作業員が、この「マルタイ」などを使いながら線路を補修。安全で快適な列車の運行を支えているそうです。

 ちなみに、この「マルタイ」をモチーフにして、「マルタイの棒ラーメン」が作られたこともあります(非売品)。こちらのマルタイは、「棒ラーメン」などで知られる福岡市の食品メーカー。袋の裏側には、「綺麗な線路の作り方」が説明されています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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