空港の地上業務「グランドハンドリング」とは? JALが技量を競う社内コンテスト開催(写真24枚)
空港の地上業務「グランドハンドリング」は、乗客の目にはあまりふれないものです。いわば航空会社の「縁の下の力持ち」。JALがその技量を競う社内コンテストを開催しました。
問われる作業車両の操作技術
コンテストには次のような車両が登場し、勝ち抜くためにはその高度な操作技術が求められます。
●トーイングトラクター
航空機からターミナルへ貨物や手荷物を牽引し搬送するトーイングトラクターです。空港や国によって異なりますが、コンテナは最大で6個、パレットは4両を連結します。トヨタ製で、燃料は軽油。制限速度は空港内で15km/h、航空機の周りでは10km/hとなっています。
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●ハイリフトローダー
ULDを航空機に搭降載するための車両で、最大で6800kgを持ち上げることができます。空港用地上支援車輌を多く手掛けるシンフォニアテクノロジー社(東京都港区)製で、燃料は軽油。
●ベルトローダー
貨物室に手荷物や貨物をばら積みする際に使用する車輌で、航空機に合わせてジャッキで上下します。荷物はベルトコンベアで移動し、雨を避ける天蓋が付いたタイプも。燃料は軽油でシンフォニアテクノロジー社製。
パレット積載貨物を扱うULDハンドリング部門では、ふたり1組で「到着貨物を航空機から取りおろす」「出発貨物を航空機に搭載する」「パレットを搬送するためのドーリーを牽引したままバックで8字コースを走行する」という内容で行われます。
貨物を航空機に搭降載するハイリフトローダーから指示を出すハイリフトオペレーターと、トーイングトラクターのドライバーが互いに指示を出しながら作業をすすめていくのですが、コンテナを輸送するドーリーを牽引したままバックで8の字コースを走行させるのは高度な操作技術が必要。参加者は緊張を強いられるなか、狭いコースを正確に素早く運転し高い技量を披露しました。
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