空港の地上業務「グランドハンドリング」とは? JALが技量を競う社内コンテスト開催(写真24枚)

空港の地上業務「グランドハンドリング」は、乗客の目にはあまりふれないものです。いわば航空会社の「縁の下の力持ち」。JALがその技量を競う社内コンテストを開催しました。

普段のチームワークも問われる競技、結果は…?

 ばら積み貨物を扱うBULK部門では、機体後方の貨物室からベルトローダーを使用して荷下ろしし、コンテナに積み替え車両走行を行います。

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貨物室からばら積み荷物をベルトローダーへと降ろしていく。
取りおろした荷物をバランスよくコンテナへと積み込む。
誘導するスタッフに従いコースを進むトーイングトラクター。

 取りおろす荷物をバランスよく積み替える必要があるので、機内から運び出すスタッフとコンテナに荷物を積み込むスタッフとの連携作業の正確さが求められます。車両走行ではトーイングトラクターにドーリーを3両連結させて狭いコースを進むため、誘導するスタッフと運転者のコンビネーションも競技に反映したようです。

 競技の結果、ULDハンドリング部門は成田空港の山崎風香さんと宮内勇樹さんペアが優勝し、成田空港は昨年に続き2連覇となりました。BLUKハンドリング部門では宮古空港の大見謝恒平さんと伊志嶺健太さんペアが優勝となりました。

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ULD部門は成田空港(左ふたり)、BULK部門は宮古空港(右ふたり)がそれぞれ優勝。
「皆さんの底力を感じました」と締めくくった阿部空港本部長。
最後に全員で記念撮影。

 今回、宣誓を行った唯一の女性参加者である山崎さんは「チームのテーマが『仲間と一緒に安全を守る』なのでお互いのチームワークが見せられたと思います」と、宮古空港の伊志嶺さんは「今回は、いままでで一番のできだった。ふたりで声出しやタイミングを合わせた練習の成果が出ました」と、それぞれ優勝の感想を述べました。

 最後に阿部孝博空港本部長が「このコンテストで、日本航空の翼を支えていただいてる皆さんの底力を感じた。それぞれの空港で、さらにグランドハンドリングを高めて欲しい」と締めくくりました。

【了】

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Writer:

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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