海に浮かぶ和風建築? 瀬戸内海をゆく新クルーズ船「ガンツウ」とは(写真19枚)

船に家を載せたかのような特異な外観のクルーズ船「ガンツウ」が瀬戸内海に就航。船内施設や旅の内容も、従来のクルーズ船とは全く異なるものだといいます。どのような船なのでしょうか。

「マンション載せてるんですか?」 左舷には「縁側」も

 瀬戸内海で、切妻屋根の家が載ったような、特異な外観の船が航行しています。

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せとうちクルーズの「ガンツウ」(画像:せとうちクルーズ)。

 これは、2017年10月17日(金)に就航した、せとうちクルーズ(広島県尾道市)の「ガンツウ」という船。「『マンションを運んでいるのですか』ともいわれ、海の上で出会って驚かれる方もいます」(せとうちクルーズ)といいますが、実はこれ、クルーズ船です。同社に詳しく話を聞きました。

――「ガンツウ」はどのような船なのでしょうか?

「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿」がコンセプトで、瀬戸内の良さを活かすために、船としてどうあるべきかを考えてデザインしました。屋根は、屋根瓦の集落が多い瀬戸内の景観に合わせて造ったもので、シルバーの船体色は、海と空の色を反射してカラーが変わり、船体が瀬戸内海と一体に見えるようになっています。船の大きさも、瀬戸内の狭い海域を通るのにちょうどいいサイズ感です。

――船内は何があるのでしょうか?

 客室やダイニング、ラウンジ、鮨カウンター、カフェバー、トレーニングルームなどのほか、地元作家の作品などを扱うショップもあります。客室は全て50平方メートル以上で浴室がついていますが、ほかに大浴場も備えています。一般的に「豪華客船」と呼ばれるクルーズ船にあるような、プールやカジノといった遊戯施設はありません。

 船内の目につくところには木材を使用しており、左舷側には縁側を備えています。日本の宿に滞在しているような、ゆったりとしたサービス、おもてなしを心がけています。

――どのようなところを航行するのでしょうか?

 尾道を拠点とし、西は山口県の柳井沖、東は岡山県の日生(ひなせ)沖まで、瀬戸内海を周回する全6航路が設定されています。瀬戸内を出る予定はありません。

※ ※ ※

「ガンツウ」の全長は81.2m、総トン数は3013トン、乗客定員は38名。たとえば郵船クルーズの「飛鳥II」(郵船クルーズ)は全長241m、総トン数5万142トン、乗客定員872名ですので、クルーズ船としてはかなり小ぶりといえるでしょう。また、「ここまで木材を多用した船は珍しい」(せとうちクルーズ)とのことです。

 一般的なクルーズ船のイメージと異なる、和風な設備を有する「ガンツウ」。その旅の内容にはどのような特徴があるのでしょうか。

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