航空定期便、世界最長/最短路線はどこ? 時間にして17時間越えから1分未満まで!

飛行時間1分未満? 世界最短路線

 世界最短の国際旅客定期便は、オーストリアの航空会社ピーポーズ・ヴィエナラインのザンクト・ガレン アルテンライン(スイス)~フリードリヒスハーフェン(ドイツ)便。2空港間の距離は21km(13マイル)で、所要時間はわずか7分ですが、ジェット機のエンブラエル170で運行されています。

 一方、世界最短の国内旅客定期便はスコットランドの航空会社ローガンエアが運行する、ウェストレー~パパ・ウェストレー便で、グレートブリテン島の北東に位置するオークニー諸島の島々を結ぶ公共サービスの一環として運行されている路線です。その路線の距離はなんと2.7km(1.7マイル)。運賃は17ポンド(約2600円)で、フライト時間は2分です。風向きによっては1分を切るといい、最短記録は53秒となっています。

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パパ・ウェストレー空港にて。写真の機はオークニー諸島の玄関口、カークウォール空港への便(画像:Me677〈Own work〉[Public domain]、via Wikimedia Commons)。

 旅客定期便のなかには、海洋に点在する島々を経由しながら、目的地を目指す「アイランドホッピング便」と呼ばれる航空路線があります。かつて航続距離が短い飛行機しか無い時代、カリブ海や太平洋ではポピュラーな路線で、JALの東京~サンフランシスコ便も同様でした。

 現在、このアイランドホッピング便でふたつの国と5つの島を経由する便があります。ユナイテッド航空(アメリカ)のグアム~ホノルル便は、週3便がグアム~チューク(ミクロネシア)~ポンペイ(ミクロネシア)~コスラエ(ミクロネシア)~クェゼリン(マーシャル諸島)~マジュロ(マーシャル諸島)~ホノルルというルートで運行されており、この便は「アイランドホッパー」と呼ばれています。軍事施設のあるクェゼリン以外は、空港に降りることが可能です。2018年1月21日からグアム~チューク~ポンペイ~マジュロ~ホノルルのルートが増便される予定となっています。

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コメント

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3件のコメント

  1. 最短路線の場合、飛行時間よりも搭乗手続きや滑走の時間の方が何倍も時間がかかる。といっても船は無理そうかも。

  2. 以前、アメリカのパンアメリカン航空で世界一周航路という、アメリカ発ヨーロッパ、アジア経由アメリカ行きの便がありましたが、この路線より長いのですか?

  3. 了様、石津様ありがとうございます。まだまだしばらくは飛行機で海外旅行は無理ではありますが、早く気楽に海外旅行ができる時に戻れば良いですね。