航空定期便、世界最長/最短路線はどこ? 時間にして17時間越えから1分未満まで!

日本国内の最長/最短路線は?

 日本国内に目を向けると、その最長旅客定期便は、ANAの新千歳~那覇便です。所要時間は千歳発で3時間45分、那覇発で3時間15分となっており、機材はボーイング737-800が使用されています。以前はスカイマークが同路線を期間限定で運行していましたが、現在はANAのみとなっています。

 一方の最短旅客定期便は、琉球エアーコミューターが運行する、南大東~北大東便で13kmの距離を15分で結んでいます。機材はボンバルディアDHC8-Q400CCで、同社が世界で初めて導入したコンビ型の機体を使用しています。

 今後、就航が予定されている長距離路線ですが、シンガポール航空のシンガポール~ニューヨーク便が2018年に就航予定です。その距離は1万5335km(9529マイル)、フライト時間は18時間50分で、この便が就航すると世界最長路線となります。使用機材はエアバスA350-900の長距離型ULRとなっています。

 またカンタス航空(オーストラリア)は、2020年までにシドニー~ロンドン間の直行便就航を目指しており、エアバスとA350-900ULRの性能向上を協議していると報じられています。この路線が実現すれば1万7000km(1万0563マイル)の距離を20時間かけて飛ぶことになります。

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シンガポール航空のエアバスA350-900(2017年、石津祐介撮影)。

 これからも路線の距離は、どんどん伸び続けていくでしょう。ですが20時間もエコノミーに座り続けるのは辛そうに思えます。長時間座っても疲れないエコノミー用シートの開発にも期待したいですね。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 最短路線の場合、飛行時間よりも搭乗手続きや滑走の時間の方が何倍も時間がかかる。といっても船は無理そうかも。

  2. 以前、アメリカのパンアメリカン航空で世界一周航路という、アメリカ発ヨーロッパ、アジア経由アメリカ行きの便がありましたが、この路線より長いのですか?

  3. 了様、石津様ありがとうございます。まだまだしばらくは飛行機で海外旅行は無理ではありますが、早く気楽に海外旅行ができる時に戻れば良いですね。