羽田空港の「跡地」って? 拡張を続ける日本の玄関口、その一角で再開発が本格化

歴史的に拡張をくり返し、2010年にはD滑走路や新国際線ターミナルも開業した羽田空港。そのなかで、使われなくなった「跡地」の再開発も具体化しています。その跡地とはどこで、何ができるのでしょうか?

あの駅の周辺に広大な空き地

 日本の玄関口のひとつである羽田空港は、歴史的に拡張をくり返してきました。2010(平成22)年には4本目の滑走路となる「D滑走路」や新国際線ターミナルも開業しましたが、そうした拡張のなかで、空港施設の「跡地」も生じており、その再開発が進められています。

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再開発される天空橋駅周辺の空港跡地(画像:大田区)。

 再開発の対象となるのは、京急と東京モノレールの天空橋駅付近から、国際線ターミナルにかけての広大なエリアで、周辺は現在、利用されていません。羽田空港の敷地はすべて国有地ですが、これを東京都大田区などが再開発を進めています。

 大田区に、跡地の利用について聞きました。

――跡地はどれほどの規模で、何ができるのでしょうか?

 跡地の面積は約53ヘクタール(編注:おおよそ東京ドーム11個分)で、3つのゾーンに分かれています。最も内陸寄りの天空橋駅に近い第1ゾーンは大田区が開発するエリアで、新しい産業・文化の拠点となる交流施設を建設します。国際線ターミナルに近い第2ゾーンには、住友不動産グループが約1700室のホテルを建設する予定です。また、北側に位置する第3ゾーンについては、国際線ターミナルの拡張など、主に空港用地としての利用が予定されています。

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コメント

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13件のコメント

  1. だったら防災用品を備蓄する倉庫とか、緊急災害救助部隊の拠点の一つにでもしたら?そうすれば世界のどこで災害が起こっても、あらかじめ指定された飛行機にささっと積み込んで最寄りの空港までひとっ飛び。あるいは国際的な総合災害救助訓練センターとか。変な補助金目当ての特区指定や観光目的よりよほど有意義な気はしますけどね。まあ羽田空港自体が破壊されたらそれまでかもしれませんけど(もうやってる、という意見は多いとは思いますが)。これからの日本が取るべきはどこの国でもやってる平凡な観光立国ではなく、災害多発国家日本ゆえの防災立国でしょう。

    • 災害関連は既に対処済です。

    • 対処済でも南海トラフがきたら果たして・・・?

    • 災害発生時の対応として、
      何が起きて何が必要で何するべきか。
      日本国内の場合、
      過去の災害事例などを基に数分後には出動体制ができる体制が既にできてます。

      外国の場合は現地との連絡調整、
      出入国などの問題があり、
      例え国際空港の敷地内に防災基地が有ったからと言って、
      直ぐに現地に!とはなりません。

    • 確かにご指摘の通り、日本では十分な体制はあるでしょうし、海外派遣も難しいのも理解できます。とはいえ、もう一つの総合災害救助訓練センターというのは無駄にはならない、と思いはしますが。気のせいでしょうか。

    • 良い使い方だと思います。災害対策は冗長性(分散配置)が必要です。他とダブってても構いません。

      ただ水辺なんで、やるなら水害対策は充分に。

  2. まだ大きくなるんだ!駐機場所から各公共交通の乗り場まで最長でどれくらいあるんだろう?スカイマークで長崎から降りた時は延々歩いたけど、会社によって歩くに優位な駐機場所とか決まってんのかな?

  3. 騒音対策で沖合展開というなら、騒音に文句を言われないような開発をしないとスパイラルですね

  4. 前に松山から羽田に行くに機種はBからDに代わるわ、機長が御宿上空で羽田が混雑して空中待機とか?燃料は十分とか?そんなに羽田って渋滞してんの?

    • とっくの昔に飽和状態・・・。

    • 空いてたら国交省や政治家巻き込んでの「発着枠獲得競争」なんてやってませんて……。

  5. 穴守稲荷を戻したら?少し位置ずれてるけど。

  6. 天空橋駅ってのが元々の羽田空港駅だった気が...。それだけ変化してるという事か。