「飛行機の墓場」、どんな場所? 米モハベ空港、集められた古い飛行機のその後(写真20枚)

日本でおなじみだった機の姿も

 ここにある航空機は、航空会社のカラーリングそのままの機体もあれば、どこの航空会社の所属だったのかわからないよう、真っ白に塗られた機体もあります。尾翼だけが白いものも。

 判別できるものとしては、タイ国際航空、カンタス航空、サザン航空、エバー航空、アトラス航空、ルフトハンザ航空…そして、我らがトリトンブルーのANA(全日空)機777-200も鎮座しています。機体番号もしっかり残されており、「JA8197」の文字が見えます。あとで調べたところ、このANA機は日本初のボーイング777として1995(平成7)年に導入された機体でした。2016年8月15日に羽田発伊丹行きNH41便として最後の商業フライト後、羽田に戻って整備を受け、1週間後の8月22日に羽田空港からアンカレッジ経由でモハベ空港に運ばれて来ました。

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リサイクルパーツとしての第二の飛行機人生を待つJA8197機(2017年11月、加藤博人撮影)。

 撮影したのは2017年11月初旬なので、モハベに来て1年2か月が経過していた状態です。すでに、解体というか、部品取りモードに入っていてドアは開放されたままです。こののち、JA8197機の使えそうな部品はすべて外され、エアライン各社に販売されたあと、メンテナンス用の中古部品としてリサイクルされるようです。もちろん、販売される前に各パーツ類は厳密に分析、調査されて、調整や補修が必要な場合は厳しい基準で整備されたあと出荷されます。車でいうところの「リビルトエンジン」などの再生パーツのようなものでしょうか。

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