日産「セフィーロ」(初代) 印象的な「お元気ですかぁ?」のCM、実際どんなクルマ?

いざ発売、打倒「マークII」3兄弟は…?

 かくして発売された「セフィーロ」ですが、バブル期の自動車メーカー各社の拡大路線による車種の多様化に加え、トヨタの人気と販売力に太刀打ちすることができず、結果、CM以上に目立つことはなく、そのモデルライフを終えました。

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初代「セフィーロ」のインテリア、1988年のスポーツ ツーリング(画像:日産)。

 次期型はフォーマルなセダンへと仕切り直しされ、手頃な価格と機能性の高いクルマに生まれ変わったこともあり、販売台数こそ上向きますが、その独自性は失われてしまいました。

 初代「セフィーロ」は、決してヒット作とはいえません。それでもバブル期のヤングアダルトたちの志向を真正面から受け止め、生み出された「セフィーロ」は、派手なバブル期をクールに生き抜こうとした若い世代の姿を映し出すものだったのかもしれません。

【了】

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Writer: 大音安弘(自動車ライター)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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コメント

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4件のコメント

  1. 結局は下駄は同じでも系列販売店向けへの車なんでしょうに
    サニー、パルサー、ラングレイのようにセドグロやターセル、カローラⅡの双子、三つ子車路線から多少抜け出しただけで企業の戦略などは昔からこんなもんでしょ
    セフィーロなら語るべきは2代目で、こいつはFF化された事に加えて福島県に専用のVQエンジン工場を建設するなど日産にとってはこちらが実際の初代であると言った感覚じゃないでしょうか?

  2. なつかしいですね。初代で覚えているのは若向きの都会的な車でした、対照的なのがトヨタマークⅡ3姉妹(X80・81系)で内外装とも豪華と言うか年配好みの地方重視的な落ち着いた印象。同じ200万円払うなら見た目豪華でわかり易いトヨタに乗る人が多かった。この頃の日産は901計画など走りの性能に力入れてた時代だし、グレード間のメカニズム格差の無い作りで上級グレードと同じサスペンションを廉価グレードにも採用して車の格を上げていた。一方トヨタは上級グレードにはリアダブルウィッシュボーン・廉価グレードには5リンクリジットコイルで同じ車体でも走りの質感はまるで別物だった。内装もトヨタが田舎の西洋風一戸建て、日産が都会の高級マンションという印象。振り返ってもあの時代は良かったのかな?

  3. スカイラインの4発グレードが好きでしたがね、L16からL18に末期はブルーバードのZ20まで搭載したグレードまで存在しましたが、初代セフィーロは結局はRB系エンジンを搭載したローレルのイメージが強かった記憶がありますね

  4. Спасибо за хорошие автомобили