日産「セフィーロ」(初代) 印象的な「お元気ですかぁ?」のCM、実際どんなクルマ?

バブル全盛、購入時は贅沢なセミオーダー式で!

「スカイライン」のみ2ドアクーペがありましたが、「ローレル」「セフィーロ」3車種共に4ドアモデルが基本でした。とはいえボディ構造はやや異なり、Bピラー付き4ドアハードトップの「スカイライン」、Bピラーレス4ドアハードトップの「ローレル」に対して、「セフィーロ」はオーソドックスな4ドアセダンでした。

 しかしながら、最新式のプロジェクターヘッドライトとコンパクトなグリルによるシャープなフロントマスク、サイドに3面ガラスを用いた6ライトウィンドウの伸びやかなサイドビューなどクラシックとモダンを見事に融合させたスタイルは、DCブランドのスーツなどを愛用し、大人を気取りたかった若い世代をまさに意識したものといえるでしょう。

Large 180213 cefiro 02
初代「セフィーロ」のバックショット(デビュー時の1988年)。グレード表記が廃され、スマートな見た目に(画像:日産)。

 ユニークだったのは、エンブレムはメーカーと車名のみとし、グレード表記を廃したことです。バブル期だったこともあり、デビュー時にはセミオーダー式システムを採用し、自分好みの1台を注文可能という贅沢なものでした。しかしながら、仕様が異なっても、外観上からはグレードによる違いが分からぬように配慮することでスマートさを演出。その代わりに、センターコンソールボックスの裏に貼り付けられた仕様書で内容を確認することができました。

この記事の画像をもっと見る(8枚)

テーマ特集「【自動車】シルビア、プレリュード、セラ… 今も色褪せない旧車の魅力とは」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. 結局は下駄は同じでも系列販売店向けへの車なんでしょうに
    サニー、パルサー、ラングレイのようにセドグロやターセル、カローラⅡの双子、三つ子車路線から多少抜け出しただけで企業の戦略などは昔からこんなもんでしょ
    セフィーロなら語るべきは2代目で、こいつはFF化された事に加えて福島県に専用のVQエンジン工場を建設するなど日産にとってはこちらが実際の初代であると言った感覚じゃないでしょうか?

  2. なつかしいですね。初代で覚えているのは若向きの都会的な車でした、対照的なのがトヨタマークⅡ3姉妹(X80・81系)で内外装とも豪華と言うか年配好みの地方重視的な落ち着いた印象。同じ200万円払うなら見た目豪華でわかり易いトヨタに乗る人が多かった。この頃の日産は901計画など走りの性能に力入れてた時代だし、グレード間のメカニズム格差の無い作りで上級グレードと同じサスペンションを廉価グレードにも採用して車の格を上げていた。一方トヨタは上級グレードにはリアダブルウィッシュボーン・廉価グレードには5リンクリジットコイルで同じ車体でも走りの質感はまるで別物だった。内装もトヨタが田舎の西洋風一戸建て、日産が都会の高級マンションという印象。振り返ってもあの時代は良かったのかな?

  3. スカイラインの4発グレードが好きでしたがね、L16からL18に末期はブルーバードのZ20まで搭載したグレードまで存在しましたが、初代セフィーロは結局はRB系エンジンを搭載したローレルのイメージが強かった記憶がありますね

  4. Спасибо за хорошие автомобили