能勢電鉄が初の「VVVF制御」導入へ 新形式車7200系電車デビュー

能勢電鉄は新形式の7200系電車を導入します。同社としては初のVVVF制御車両になります。

阪急電鉄から譲り受けた4両を改造

 能勢電鉄(兵庫県川西市)は2018年2月20日(火)、新形式車両の7200系電車が完成したと発表しました。3月19日(月)から営業運転を開始します。

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3月にデビューする能勢電鉄7200系(画像:能勢電鉄)。

 7200系は、阪急電鉄から譲り受けた電車を改造した新形式車両です。今回導入されるのは4両編成1本。各車固有の番号は妙見口駅の方から7200、7230、7280、7350になります。

 走行用のモーターは同期主電動機で、モーターの制御はVVVF制御を採用しました。能勢電鉄の車両にVVVF制御が導入されるのは、これが初めてです。

 このほか、行先表示器を従来の幕式からLED表示式に変更。車内には新型の袖仕切りを設けたシートや、LCD画面の車内案内表示装置、LED照明が導入されました。車椅子スペースは先頭車に設けています。また、緊急時に乗客を車外へ避難させるための避難はしごも搭載しました。

 能勢電鉄は7200系の導入により「乗り心地の改善と省エネルギー化を図りました」としています。営業運転の開催に先立つ3月18日(日)には、10時から13時30分まで川西能勢口駅で記念イベントが開催される予定です。

【了】

Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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