意外と負けてるF-22「ラプター」 練習機や電子戦機に敗北、それでも最強といえるワケ(写真12枚)

それでも最強といえるのにはワケがある

 そして2012(平成24)年の、アメリカ空軍はじめその軍事同盟国などが参加する空戦演習「レッドフラッグ」では、ドイツのユーロファイターとの模擬格闘戦、いわゆるドッグファイトで「ラプター」が撃墜判定されます。ステルス機にも有効なIRST(赤外線捜索追尾システム)が優位に働き撃墜したということですが、実際のところドイツのユーロファイターにはこのIRSTが装備されていないので、ことの真相は定かではありません。加えて、この格闘戦は「ラプター」が相当不利な状況で行われたといわれてますので、一概に「『ラプター』が近接戦不利」という評価にはならないでしょう。むしろ膨大な数の演習において、わずか数度の撃墜判定しかないと評価すべきでしょう。そのユーロファイターも目視外の戦闘では、「ラプター」に完敗しています。

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イギリス空軍のユーロファイター「タイフーン」。キャノピー前方にFLIR(前方赤外線監視装置)とIRSTをあわせ持った「PIRATE」を装備する(2016年、石津祐介撮影)。

 このようにドッグファイトになれば、ラプターが負ける可能性はゼロとは言えませんが、強力なレーダーとステルス性能で敵に気付かれずに遠距離から先制攻撃を行えば、ドッグファイトになる前に勝負が付いてしまいます。まさに「First look, First shoot, First kill」のコンセプト通りのスタイルです。

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F-22「ラプター」のコンセプトはドッグファイトに持ち込まれる前の、先制攻撃での勝利。
離陸後、ハイレートクライム(急上昇)を行うF-22「ラプター」。
タキシングするF-22「ラプター」。後方からは推力偏向ノズルが確認できる。

 しかしながら旧世代の戦闘機が、F-15をはるかに超える機動性能を持つ最強のステルス戦闘機に勝利するという話は、ロマンを感じる展開ではあります。

【了】

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Writer: 石津祐介(ライター/写真家)

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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コメント

6件のコメント

  1. こういうのニュースとして配信する必要ある?
    個人ブログでやってろよ、と思う。

  2. 65ど

  3. ラプターに代わる新たな空の支配者は少なくとヨーロッパから現れる事は無さそう

  4. 旧世代の戦闘機が最強のステルス戦闘機に勝利するという話は、ロマンを感じるとのことだが、逆に旧式機に敗れた新型機はカッコ悪そう。零戦が旧式複葉機に負けたらさぞかしカッコ悪いだろう。

  5. その最強の”ワケ”が気になって読んでいたのに、「強力なレーダーとステルス性能」の一言で締めくくるのは記事としてどうなのだろうか。散々引っ張ったのだから、他国機よりそれらの性能が如何に優れているか、ということくらい書いて欲しいですね。

  6. 2人の匿名さんに激しく同意。
    関も含め、ニュースはおめーらの主観を語る場では無い。