知識ゼロからわかる「青春18きっぷ」 買い方や使い方 基本ルールから「特例」まで

特急に乗れる「特例」区間も

「青春18きっぷ」で乗れる列車には、さまざまな種類があります。

乗れる列車

「青春18きっぷ」で乗車できるのは「普通列車」の「普通車自由席」ですが、これは運賃のみで乗車可能な列車と座席のことで、「快速」や「新快速」なども乗れます。特急料金が必要な新幹線や在来線特急、急行料金が必要な急行は、特急券や急行券を追加で購入しても乗車できません(特例区間を除く。後述)。

 一方、東京駅と大垣駅(岐阜県大垣市)のあいだを夜行で結ぶ臨時快速「ムーンライトながら」をはじめ、各地のSL列車やトロッコ列車、イベントに合わせて運行される臨時列車などに連結されている普通車指定席には、520円の指定席券を追加で購入すれば乗車できます。

 都市圏では通勤時間帯に「ホームライナー」なども運行されますが、こちらもライナー券や乗車整理券など所定の券を追加購入すれば乗車が可能。また、東海道本線や宇都宮線(東北本線)など、首都圏で運行されている普通列車はグリーン車を連結していることがありますが、こちらも自由席であれば、別途グリーン料金を支払うことで利用できます。ただし、グリーン車でも指定席の場合は乗れません。

普通列車以外に乗れる特例区間

 普通列車が運行されていないなどの理由で、「青春18きっぷ」で普通列車以外に乗れる区間があります。

●特急列車の普通車自由席に乗れる区間
・石勝線 新夕張~新得間(北海道)
・奥羽本線 新青森~青森間(青森県)
・佐世保線 早岐(はいき)~佐世保間(長崎県)※2018年3月17日(土)から
・宮崎空港線 宮崎~宮崎空港間(宮崎県)

 ただし特例が適用されるのは、上記の駅間のみを乗車した場合に限ります。たとえば奥羽本線の特急「つがる」に青森駅から新青森駅を越えて秋田駅まで乗車した場合、青森~秋田間の乗車券と特急券を別途購入する必要があります。一方、佐世保線と宮崎空港線の特急は、上記の区間外にまたがって利用する場合、区間外の乗車券と特急券を別途購入すればOKです。このほか、一部の第三セクター線などを条件付きで利用できるといった特例もあります。

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東京~大垣間の臨時快速「ムーンライトながら」指定席券の例。

 ちなみに、「青春18きっぷ」のルーツは1982(昭和57)年「青春18のびのびきっぷ」で、翌年に「青春18きっぷ」へ改称。以来、毎年発売されています。かつては、1枚ずつ単独利用できる5枚セットのきっぷとして販売されましたが、1996(平成8)年春用から現在のように1枚のきっぷになっています。

【了】

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