ANA、空港で自動運転バス運行へ実験開始 なぜ「空港」は自動運転に適しているのか?(写真22枚)

ANAとSBドライブが、羽田空港で自動運転バスの実証実験を開始しました。空港は、クルマの自動運転技術を活用する場として適しているといい、2020年度以降の実用化が目指されます。

2020年度以降の実用化を目指す

羽田空港で自動運転バス導入へ実験スタート。2020年度以降の実用化へ(1分17秒)。

 ANA(全日空)とソフトバンクグループのSBドライブが、羽田空港で自動運転バスの実証実験を開始。2018年2月25日(日)、その様子が報道陣へ公開されました。

「空港内は人の飛び出しなどが限定的で、制限速度もコントロールしやすい30km/hです。空港内こそ自動運転技術が活用される場所と考えています」(全日本空輸 取締役会長 片野坂 真哉さん)

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ANAのボーイング777型機と、日野「ポンチョ」の自動運転バス(2018年2月25日、恵 知仁撮影)。

 またクルマの自動運転技術自体、空港は向いた場所といいます。

「自動運転はほかのクルマが苦手ですが、空港は区域が制限されており、自動運転車が来たら先に行かせるルールにする、といったことがしやすいです」(SBドライブ 代表取締役 兼 CEO 佐治友基さん)

 実験は運転席に人が乗り、ハンドルへ手を添えるものの、加減速、ハンドル操作とも基本的に自動で行う「自動運転レベル3」と、運転席が無人で、運行を遠隔管理する「自動運転レベル4」相当の内容を段階的に実施。ANAはこれにより、安全や利便性を確保しながら決められたルートを走る定型業務において省人・省力化の実現をはかり、航空分野におけるイノベーションを推進していくといいます。

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自動運転の日野「ポンチョ」は定員28名。
ハンドルに手を添えるだけの自動運転レベル3。
SBドライブの遠隔運行管理システム「Dispatcher」。

 今回の実証実験はまず、空港外の新整備場地区から始められ、2018年度内には空港内でも開始される予定。2020年度以降の実用化が目指されます。

 空港での自動運転技術活用は、搭乗口から飛行機まで向かう際のバス、ターミナル間の移動、また貨物コンテナの運搬などでの活用に期待しているそうです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. >空港は区域が制限されており
    滑走路の除雪車も自動運転にしてくれ
    人件費を考えずに、除雪車を増やせるから滑走路閉鎖時間を短くできる

  2. なぜポンチョ? 定員少なくない? 狭い道も通れて安くて燃料食わなくて低床部広くてドアも邪魔にならなくて、外観もなんかほんわかしてて、路線バスとしては最高だと思う(ラッシュ時以外)。けど、広々した空港で搭乗客が一度に押し寄せる用途にはどうなの?