膨らむ「宇宙ホテル」、なにがメリット? 2021年打ち上げ、1泊100万ドル台より

はるか上空の軌道上や月、さらには火星近くのホテルに長期間滞在する。そんなSF小説や映画でしかあり得なかったシチュエーションが、現実になろうとしています。ビゲロー・エアロスペースが発表した膨らむ「宇宙ホテル」とは、どのようなものなのでしょうか。

実績を積むビゲロー、成功の目算は?

 このような膨張式モジュールをビゲロー社はすでに複数製作しており、そのなかでも最新の「BEAM(ビゲロー膨張式活動モジュール)」は2018年2月現在もISSに接続されています。このBEAMは2016年4月にスペースX社の「ファルコン9」ロケットによって打ち上げられ、同年5月には内部に空気を入れて膨張させることに成功しました。

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ISSに接続された「B330」のイメージ(画像:ビゲロー・エアロスペース)。

 BEAMは全長4m×幅3.23m、重量1.4tのモジュールで、膨張後にはサイズが10倍となり16立方メートルの内部容積が確保できます。さらに2016年6月には内部に宇宙飛行士が一時的に滞在し、観測機器で気温変化や宇宙線の影響を計測。またこのBEAMは当初の予定を大幅に超え、2020年までISSへと接続される予定です。

 このように、宇宙ホテルとしても利用できる膨張式モジュールの計画と実証を続けるビゲロー・エアロスペース。2017年10月には、2022年までに月を周回する軌道に「B330」を設置する予定だと発表しています。さらに火星往復のための居住区域としても、同社のモジュールは活用が期待されているのです。

 なお、ビゲロー・エアロスペースは新会社設立の発表時に、宇宙ホテルの滞在費用はひとりあたり100万ドル台から1000万ドル台になるだろうと発言しています。いつかくるであろう宇宙旅行の時代に備え、本気で貯金を始めるのもいいかもしれません。

【了】

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