スズキ「ワゴンR」(初代) 軽自動車に革命、その在り方はこの1台でどう変わったか

スズキ「ワゴンR」は2度の「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しましたが、もちろん、そのように評価されるのに十分な理由があります。初代発売時、スズキがうたった「軽自動車の新しい在り方」は、どのように実現し「変革」をもたらしたのでしょうか。

あの「ロフト」ともコラボ、イメージを塗り替えろ!

 外観も、縦型のヘッドランプや大型ルーフレール(RX、RG-4)を採用し、力強さを感じられるデザインに。ボディ右側が運転席ドアのみで、左側が2ドアという「3ドア設計」も目を惹きました。荷室スペースはフルフラットになるうえに、リヤは左右分割する可倒式のため、多くの荷物を積み込むことができ、利便性も高くなっていました。これらがレジャーにクルマを必要とする若者たちのニーズにうまくヒットし、「若い男性が乗ってもサマになる軽自動車」として認識されるようになったのです。

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1993年11月発売発売、「ワゴンRロフト」。ボディサイドに「LoFt」のロゴが躍る(画像:スズキ)。

 そのイメージを決定的にしたモデルが、1993(平成5)年11月に発売されたスズキ「ワゴンRロフト」です。「ロフト(LoFt)」はセゾングループ(当時)の生活雑貨を扱う店舗で、当時より若者に熱烈な支持を受けていました。扱う文具や雑貨にどれもちょっと工夫があり、「当り前じゃない」感が強いブランド・イメージ。若者たちは、クリスマスのシーズンになると、あの黄色の袋にシルバーのリボンというプレゼントに胸をときめかせたものです。まあ、ティファニーブルーの次に、ですが(個人の感想です)。

 そんなロフトとコラボした「ワゴンRロフト」は、電動スライド式ガラスサンルーフを装備。黒のボディにサイドストライプテープとリヤデカールをあしらい、ステアリングにも「LoFt」の文字が施されていました。エアコン、パワステ、大型ルーフレールを標準装備し、専用デザインのフルロジックステレオを搭載したおしゃれで便利な1台はヒットモデルとなり、その後の「ワゴンR」人気の起爆剤になったのは間違いありません。今見ると、若干、阪神タイガースっぽいカラーリングが気になりますが、当時はそれもかっこよく感じたものです。

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