東急田園都市線を特別列車走る! 16年ぶり新車2020系は「静か」 下車は非常はしごで(写真36枚)
2020系電車の印象は「静かだった!」 その特徴は
デビュー前の2020系による特別列車は長津田検車区を発車すると、長津田駅、中央林間駅(神奈川県大和市)、長津田駅と走行し、およそ30分で長津田検車区へ到着。子どもたちは最後、車両の前面にある非常はしごから下車するという、特別列車の非日常を楽しみました。
新型車両2020系のおもな特徴は、以下の通りです。
●快適性の向上
全車両への空気清浄機(ナノイー)、フリースペースの設置。荷棚の高さを低くし、積み降ろしをしやすく。ハイバック仕様の座席。1両あたり36台(中間車両)の液晶ディスプレイで情報サービスを充実したものに。
●環境性の向上
従来車両(8500系電車)との比較で、低騒音型のモーターを使うなどし、車外騒音を約10dB低減。次世代半導体素子の使用やLED灯の活用で使用電力は約半分。
●安全性の向上
車内防犯カメラを設置。機器の状態監視が常時可能な大容量情報管理装置を採用し、故障の未然防止を図る。ブレーキ性能の向上。
今回の特別列車に乗車した子どもたちからは、「静かだった!」といった声が聞こえてきました。
田園都市線の新型車両2020系は今回3編成が導入され、3月28日(水)に営業運転をスタートする予定です。ただ当初は朝の限られた列車のみの運転で、3月30日(金)のダイヤ改正に合わせて、本格的に運転を開始するとのこと。
なお、このたびの特別列車に使用された「世界に一つだけのオリジナル中づりポスター」を掲出する編成(2023編成)は、「鉄道と街の歩み」をテーマにした特別列車として今後およそ1か月のあいだ、その状態で運行されます。また特別ムービー「My Home Train 2020」は、投入される2020系の3編成すべてで楽しめるそうです。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
最近、東急2020系をよく見かけます。去年の暮のイブでも地下鉄半蔵門線・錦糸町駅で見かけ、写真を撮りました。将来、東急車両で田園都市線・半蔵門線運用で使用されるのは、2代目5000系と2020系の2本立てとなり、来年には、半蔵門線8000系の後継の新型車両が登場予定です。