スマホ時代、難しさ増す鉄道指令所 24時間365日、列車を見守るJR東海総合指令所(写真10枚)

JR東海が、同社の在来線およそ8割を管理する東海総合指令所について、全体を初公開。365日、24時間体制で稼働する「鉄道の頭脳」、その仕事はどんなものなのでしょうか。また近年、あらたな課題も生じているそうです。

休むことがない鉄道の「頭脳」

はじめて全体が公開されたJR東海の東海総合指令所(1分11秒)。

 東海道本線(豊橋付近〜米原付近)や中央本線(塩尻付近〜名古屋)、飯田線など1091.8kmの区間、1日およそ2100本の営業列車(ほかに貨物列車およそ150本)、302駅。JR東海の在来線のうち、約8割の運行管理などを24時間365日行っている東海総合指令所を、JR東海が2018年3月27日(火)、報道陣へ公開しました。1992(平成4)年の開所以来、全体を公開するのは今回が初だそうです。

「鉄道の歴史を紐解くと、そもそも列車というのは駅から次の駅へ1列車ずつ運行する、という動きを積み重ねて、運行を管理してきました。そして、各駅で行っていたそれが、時代と技術の進化とともに一カ所で集中管理できるようになり、より安全で効率的になっていきます。この集中管理をする“指令塔”です」(JR東海 東海鉄道事業本部 指令担当部長 鈴木隆太郎さん)

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各線の運行表示盤が並ぶJR東海の東海総合指令所。運行表示盤には列車の現在地などが表示されている(2018年3月、恵 知仁撮影)。

 JR東海の在来線12線区は、この名古屋駅付近にある東海総合指令所と、静岡市にある静岡総合指令所で管理。先述のようにそのうち約8割、10線区を担う東海総合指令所には「指令長」「当直長」「当直員」すべて合わせて165名が在籍しており、1日に約45名が朝9時から翌朝9時まで24時間勤務。そして12名が、9時から17時半まで勤務しているといいます。

「自然災害による列車の運転規制や、シカやイノシシといった動物と列車の衝突、踏切や列車内、ホーム上などの非常ボタンが押されたことによる運転の一時見合わせ、また、雷が発生すると信号機器が一時的にダウンすることもあります。そういった様々な事象を現場にいる社員らの情報、機器を確認しながら対応していくのが、われわれ指令の業務です」(JR東海 東海鉄道事業本部 指令担当部長 鈴木隆太郎さん)

 ダイヤが乱れ、普通列車を本来はすぐ発車する駅でしばらく停車させ、後続の特急列車を先に行かせる、といったことをしたい場合、特急が普通を追い越せるよう線路を切り替える、乗務員や駅へ連絡するといったことも、この総合指令所で行う業務のひとつです。

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