列車見張員の訓練用シミュレーター導入 合図・姿勢を評価、トラブルシナリオも JR東海
JR東海が列車見張員訓練用シミュレーターを導入。センサー付きカメラを用いて列車見張員の動きをモニタリングし、合図の出し方や待避時の姿勢などを自動的に評価します。
名古屋・静岡に各1台導入
JR東海は2018年3月7日(水)、在来線線路内作業のさらなる安全性向上を図るため、列車見張員の訓練を行うシミュレーターを新たに導入すると発表しました。
列車が運行されている昼間時間帯などに線路や架線などの検査・工事を行う際、列車の接近を確認し、作業員を線路外に速やかに待避させる専属の列車見張員を配置し、安全を確保しています。
今回導入される訓練用シミュレーターは、列車見張員が実際の作業現場をイメージしながら実技の訓練を行うためのものです。
具体的には、列車見張員の前後に大型モニターを配置し、現場をイメージした動画を映します。訓練ではセンサー付きカメラを用いて、列車見張員の動きをモニタリング。合図の出し方や待避時の姿勢などを自動的に評価し、その結果に基づいて、指導者が列車見張員に対してフィードバックを行います。
訓練では、待避後に作業員が忘れ物に気付いて線路内に戻る場合や、けがをした場合など、実際の作業現場で起こり得るさまざまなトラブルも再現することが可能です。
訓練の対象は在来線の列車見張業務に従事する約1200人。名古屋地区と静岡地区に1台ずつ計2台を導入し、4月1日(日)から使用を開始します。工事費は約5000万円です。
【了】
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