スマホ時代、難しさ増す鉄道指令所 24時間365日、列車を見守るJR東海総合指令所(写真10枚)

スマホ時代に生じた、鉄道指令所の新たな「課題」

 この「頭脳」である東海総合指令所、管轄する区間にひとたび“事象”が発生すると業務量は一気に多くなり、騒然とするそうですが、そのなかで指令員同士が協力し合って、任務を遂行しているそうです。

「裏方の業務ですが、鉄道輸送の要を担っている誇りを持ち、業務にあたっています」(JR東海 東海鉄道事業本部 指令担当部長 鈴木隆太郎さん)

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施設指令の「線区別状態表示ボード」。各線区で行っている線路作業の状況などがひと目で分かる。
電力指令。架線がない非電化区間でも信号や駅で電気を使っており、その管理も行っている。
沿線各地に設置されている雨量計のモニター。

 ただ近年、スマートフォンが普及したことにより、ある課題も存在しているといいます。

「Twitterなどでお客さま自身が情報発信されるなか、JR側から出す情報が遅れるのは問題です。なるべく早く正しい情報をお客さまに伝えられるよう、考えねばと思っています」(JR東海 東海鉄道事業本部 運輸営業部 輸送課 輸送指令長 泉 繁さん)

 この東海総合指令所には「輸送指令 列車担当」「輸送指令 旅客担当」「運用指令」「施設指令」「電力指令」「信号通信指令」という部署があり、列車の運行管理のほか、気象や踏切の監視、きっぷのルールなどに関する駅からの問合せにも対応しているそうです。

【了】

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