中古車選び、車検が長く残っているほうがお得? そうとも言えないワケ

「車検2年付き」は、実際には車検切れ?

――「車検2年付き」などと書いてあるケースもありますが、「2年まるまる残っているのでお得」ということになるのでしょうか?

 これは、実際には車検が切れている車両です。車検代や整備費などを折り込んだ販売価格を提示し、これを「車検2年付き」などということがあります。

――車検が切れているクルマのほうがお得になることもあるのでしょうか?

 ご自分で整備し、陸運局などに持ち込んで車検を通せるのであれば、そのように言うこともできるでしょう。ただしその場合は、購入後に不具合がわかってもノークレームです。たとえば当社の場合、納車前の整備費4万円をいただいたとして、もしそこでエンジンを載せ替える必要があるとわかり、4万円以上かかったとしても、超過ぶんはいただきません。仮にこれをご自分で行った場合、車検を通すのに20万円もかかってしまう、といったケースもあるわけです。

※ ※ ※

 車検までの残り期間がある中古車は、購入時の諸費用を抑えることはできますが、前回の車検から年月が経っていることもあります。車検が切れた中古車を、販売店側で納車前に点検・整備してもらい、車検を通したうえで乗るほうが安心できる、というケースもあるでしょう。

 ちなみに車検を受ける場合、重量税や自賠責保険、印紙代といった法定費用(法律で値段が決められている事項にかかる費用)だけで、およそ3万円から7万円です。ユーザー車検の場合はこれだけで済みますが、整備工場やディーラーで行う場合は、さらにその店が定める車検基本料などがかかります。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 納車前の整備費が中古車の納得いかないところ。
    エンジン積み替えが必要なケースて、そんな車売るか?売る前に普通はなおしておくやろ