増える「コードシェア」とは何か 航空会社と利用者のメリットは 

利用者にとってのメリットと使用のコツ

 ふたつめは、コードシェアで「マイル提携」がされている場合、積算したい航空会社のほうでマイルを貯められることです。たとえば、日系A社と海外C社のコードシェアで、C社のチケットを購入していても、希望すればA社でマイル積算をすることができます。その逆も可能です。重複して、いずれにも積算するようなことはできません。日系航空会社が運航していない路線でコードシェアが行われることも多いので、日系航空会社のマイルを貯めている旅客にとってはメリットといえるでしょう。

3つめは、コードシェアで海外C社のほうのチケットを購入していても、日本発着の運航が日系A社であれば、外国航空会社のチケットを購入していながら、言葉に不自由のない日系航空会社のサービスを受けられることです。また、その便の最終目的地までの運賃も、日系A社と海外C社を比較して、C社のほうが安い場合があります。

 コードシェアのデメリットは、たとえば日系A社が好きでチケットを購入しても、海外C社の運航便の場合があることです。この場合、事前座席指定を海外C社に「リクエスト」する形となり、日系A社のサイトからオンラインで指定できないものもあります。

 航空会社間の取り決めによって、ラウンジの共用やマイル提携など提供するサービスも異なります。サービス、運賃、マイル、利便性など、自分が求めるものによってコードシェアの利用価値も変わってきます。そこを明確にして便を選ぶのが、利用のコツといえるでしょう。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. このネタ、ちょっと前に読んだような…
    アリタリアが全日空と提携したけどアリタリアにあまりメリットない的な

    • 例えばアリタリアは今、成田ローマ線と成田ミラノ線に就航してて昔飛ばしてた関西ローマ線飛ばせてなく、関西方面からは別航空会社に頼るしかなかったけど、提携後にはANAが飛ばしてる伊丹成田線や中部成田線なんかに「アリタリア航空000便」と名付けて売れるメリットが有るの。
      ちなみにANAが飛ばしてるNH2177便(成田→伊丹)には他にエティハド航空/ガルーダ・インドネシア/フィリピン航空/スカンジナビア航空/ターキッシュ エアラインズ/ユナイテッド航空/ベトナム航空のコードが乗ってるし、ジェットスター・ジャパン運行路線に至っては「海外路線乗り継ぎ限定」でJALやカンタス、アメリカン航空のコードが乗ってたりする。

    • 長文申し訳ないけど、そういう記事があったというだけで、実際にどうなのかはあまり興味ないです

  2. だから、スカイチームに加盟する日系航空会社がないのは不便。