エコノミークラスを快適に過ごすには 国際線の機内、実例に見る持ち込みたいアイテム

足のむくみやエコノミークラス症候群に備えて

 3つめは、着圧ソックスです。食事や水分を十分に取らない状態で、狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こるといいます(厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」より)。さらに気圧が地上より低いこと、座位によって下肢が圧迫されることなどから、機内は足がむくみやすい環境です。着圧ソックスは、装着部分に圧力を加えてむくみを軽減するとされ、実際に使用してみて足のむくみや疲労が軽減されるのを実感しました。いろいろなメーカーのものがありますが、私が気に入っているのは、「飛行機移動の快適性を求めて開発した」とするメーカーのものです。なお、着圧ソックスは就寝時の使用を禁止しているものがあるので、中・長距離や夜間フライトで着用するのであれば、就寝時も使用可能なものを持ち込んだほうがよいと思われます。

 長距離フライトでは、食べ物とソフトドリンク類も買って持ち込んでおくと安心です。前述した血行が悪くなる要素などから、旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)が引き起こされるといわれています。したがって、十分な水分や食事をとることが大事です。ソフトドリンク類は通常、大手航空会社は無料ですが、コールボタンになかなか対応してくれない会社もあるので、持参しています。食べ物は、機内食が好みの味ではなかった時や、小腹が空いた時などに役立つのはもちろんのこと、飛行機や空港設備の故障、目的地の天候不良など、不測の事態によって機内で長く待機する羽目になった時の非常食にもなります。

 子ども連れの時は、お菓子など子どもの好きな食べ物を持ち込んでおくと、おとなしくしてもらうのにも役立つでしょう。

 持ち込んだ食品を機内で消費しなかった場合、入国時の持ち込みが可能であるか確認したほうがよいです。果物や肉類などは禁止や制限、検疫を必要とする国も少なくありません。また、飲み物は出国時の保安検査場で液体物持ち込み制限により没収されることがあるので、通過後に購入することをおすすめします。

 日本のLCCでは、会社によっては国際線における機内消費用の飲食物の持ち込みを禁止しています。各社に聞いたところ、ジェットスターとエアアジアでは禁止、ピーチでは食べ物は持ち込めますが飲み物は不可。バニラは両方可能だそうです。2018年4月現在、日本のLCCは長距離路線には就航していません。

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コメント

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2件のコメント

  1. たぶんライターの言ってるヘッドホンとは違うと思う

  2. 航空会社職員ですが、スマートフォン充電のための機内でのモバイルバッテリーの使用は禁止です。