海外渡航の外貨調達 空港の両替レートはお得?

国際線客室乗務員は、どう外貨を調達してる?

 あくまで私の経験ですが、街中の銀行はレートがよくても、手数料が高くて少額の両替には向かない、ということがしばしばありました。繁華街の中心部を少しはずれた両替所や商店(土産店)のレートがよいことが多いです。怪しげな人たちが、両替を勧誘してくることもありますが、財布を取り出した瞬間に強奪にあったり、国によってはそういった人たちから直接両替すると違法になることもあります。実際にあった話として、モスクワで闇両替をして取締まりに見つかり、薄暗い地下室へ連れて行かれて調書を取られ、そのままシベリア送りにでもなるかと心配した、という体験談を聞きました。

 私は、現在はもっぱら外国の空港到着時にATMでクレジットカードの海外キャッシングを利用しています。手軽な上に、金利を支払っても現金を両替するより安くすむ場合が多いです。現役の国際線客室乗務員の人たちに尋ねたところ、同様にクレジットカードのキャッシングを利用している人が多いそうです。
 
 ただ、クレジットカードに頼りすぎるのも危険としばしば思います。アフリカやアジアの発展途上国を訪れた際、ATMが現金不足でキャッシングできなかったり、2017年に訪れたジョージアでは、同国で一般普及しているカードリーダーがどれも、私が常用する大手クレジットカード会社発行のカード情報を読みこめないと知って窮したりもしました。

 どんな国へ行っても、ドルの強さを実感します。二重に手数料を払っても、日本円よりドルで現地通貨に替えた方がいいこともありました。発展途上国の土産店などでは、自国の通貨がドルではなくても、流通量も多く通貨価値の安定したドルはいかようにも利用できるため、そのまま使えることも珍しくないといえます。ただ、現地通貨は旅の思い出を様々に作ってくれるものでもありますから、両替含めそれらを使うことも楽しみたいものです。

 現在は日本もインターネットなどでも様々なレートで取引されているので、時間に余裕がある場合はサイトでレートを比較してみるのもいいと思います。

【了】 

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コメント

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1件のコメント

  1. GW始まる前に載せればいいのに