JAL「こいのぼりフライト」運航 年一度のオール男性客室乗務員は「不思議な気持ち」(写真20枚)

JALが「こいのぼりフライト」を羽田~福岡間で運航。「端午の節句」にちなみ、運航に携わるスタッフすべてが男性という特別便で、出発に際し、搭乗口付近でイベントが開催されました。

男性運航乗務員による「空飛ぶ合唱団」

 JAL(日本航空)が2018年5月5日(土)、端午の節句、子どもの日の特別企画「こいのぼりフライト」を運航。当該の羽田発福岡行きJL311便の出発に際し、羽田空港の9番ゲート付近でイベントを催しました。

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「こいのぼりフライト」運航に携わった男性職員たち(2018年5月5日、乗りものニュース編集部撮影)。

「こいのぼりフライト」は、職種を越えた社内有志による発案だそうです。端午の節句を旅客に感じて楽しんでもらいたいとして、2009(平成21)年から5月5日に運航されるようになりました。今回で10回目を数え、同フライトの運航に携わるすべてが男性社員です。

 イベントでは、男性運航乗務員で結成されたコーラス隊「空飛ぶ合唱団」により、コブクロの『君という名の翼』の合唱が行われました。これは、2008(平成20)年にJAL「先得」のCMに採用された歌です。コーラス隊は、ボーイング767型機の副操縦士を中心に有志で結成され、メンバーは現在13人。運航乗務員は乗客と接する機会が少ないため、歌を通じてお客さまと関わりを持ちたい、との想いから結成されたといいます。指揮やエレクトーンによる演奏も運航乗務員によって行われ、集まってきた乗客から拍手を浴びていました。

 9番ゲートにはこいのぼりや五月人形などが飾られ、搭乗開始前に整備士や乗務員、機内搭載、給油スタッフなど運航に携わった男性が自己紹介。乗客からは、「こいのぼりフライトを目当てにきました」という声も多く聞かれました。

男性だけで乗務するのは「不思議な気持ち」

「こいのぼりフライト」では、普段、女性が圧倒的多数を占める客室乗務員もすべて男性。8名の客室乗務員に加えて、通常は国際線を乗務している、上海基地とバンコク基地の客室乗務員ふたりも加わりました。JALの客室乗務員は約6000人で、そのうち男性客室乗務員は海外基地を合わせて100人程度。すべて男性というのは一年に一度の「こいのぼりフライト」のみだそうです。客室乗務員の三木祐人さんは、男性だけでフライトする感想について、「不思議な気持ちです。普段と雰囲気がすごく違いますが、そのぶん、みんなの自然な笑顔を届けたいと思います」と話しました。

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男性職員たちが手を振りながら「こいのぼりフライト」を見送る様子(2018年5月5日、乗りものニュース編集部撮影)。

 搭乗が開始されると、20人を超える男性スタッフが乗客を出迎えるとともに、搭乗証明書とメッセージカードを配布。出発準備がととのったのち、男性スタッフたちはランプ(駐機場)でこいのぼりと搭乗御礼の書かれた横断幕を持って、スポットを離れていく機を見送っています。

 なお、同フライトでは子どもたちにタオルが、すべての乗客に柏餅がプレゼントされています。また、折り返しの福岡発羽田行きJL312便でも、同様のサービスが行われました。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. なるほど、ベネッセが一枚噛んでいるのか

  2. 今日のしまじろうで生中継とか出来なかったのかな?