多様な個室や座席 「新たな長距離列車」車内デザイン発表 JR西日本(画像23枚)

JR西日本が、「新たな長距離列車」の車内デザインを発表。個室、フルフラットシート、ベッドに変わる座席、フリースペースなど、車両ごとに異なるタイプ座席が配置されています。

4号車は「フリースペース」

 JR西日本は2018年5月23日(水)、京阪神と山陰、山陽方面などを結ぶ「新たな長距離列車」の車内デザインを発表しました。

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5号車フルフラットシートのイメージ(画像:JR西日本)。

 既存の117系電車1編成(6両)を改造。2020年春の運行開始に向け、現在は準備が進められています。全車指定席、定員90人程度の臨時列車として、期間を定め、複数区間で運行される予定です。

 デザインコンセプトは、「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の楽しさを知ってもらえる車両です。1両ごとに異なる座席タイプを設定し「多様性」を具体化。JR西日本によると「シンプルながら快適性が高く、落ち着いた車内空間を提供するとともに、座席は車窓から沿線の風景を楽しんでいただける配置」にするといいます。各車両の座席、設備は次のとおりです。

・1号車:グリーン車
 1+1列シート。向かい合う2席の背もたれを倒し、ベッドへの転換が可能。

・2号車:普通車(女性専用)
 2+2列シートと、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の「ノビノビ座席」と同様に横になれるフルフラットシート。女性用更衣室や女性専用トイレを設置。

・3号車:普通車
 2+2列シートとコンパートメント。シートはリクライニング可能で、グリーン車並みの間隔。コンパートメントは家族などのグループ利用に便利。

・4号車:フリースペース
 いす・テーブルを複数用意するとともに、ボックス席も設置。自由に利用が可能。カウンターも設置し、一部区間では簡単な弁当などの販売も検討。

・5号車:普通車
 フルフラットシート。車いす対応座席、多機能トイレを設置。

・6号車:グリーン個室
 5室のうち、1室は1人用。

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1号車グリーン席ベッド状態のイメージ(画像:JR西日本)。
4号車フリースペースのイメージ(画像:JR西日本)。
6号車グリーン個室のベッド状態のイメージ(画像:JR西日本)。

 なお、フリースペースは、車内を自由に行き来して過ごせるよう、4号車全体のほか、乗降口付近や運転台後方などにも複数設置されます。また、車内には、訪日旅行客の利用も考慮し、USBポートや車内Wi‐Fi、多言語による自動放送と車内案内表示、大型荷物置場が用意されます。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. イラスト最悪ですね。お金かけるとことはかけないと。乗る気が起きない(悲しい)しかしへたくそだね。

  2. ここまでやるのに117系の改造で済ませるつもりなのか。
    681系とか近い将来置き換えるそうだから、こっちを使ったら?

    • 681系や683系を使った方が良いよ。
      117系みたいな新快速用車両では使い物にならない。
      特急用車両を改造すれば問題ないのにな。