JALのLCC参入「面白い」 ANAHD片野坂社長、ただ「『ウサギとカメ』ではないけれど…」

JALの国際線中長距離LCC参入、ANAにはどのように映ったのでしょうか。ANAホールディングスの片野坂社長は面白い、ただ『ウサギとカメ』ではないけれど……と語ります。

『ウサギとカメ』ではないけれど

 ANAホールディングスの片野坂真哉代表取締役社長は2018年5月30日(水)、会見でJAL(日本航空)の国際線中長距離LCCへの参入について、「面白いと思いました。お客さまの選択肢、日本のLCCマーケットが広がります」と話しました。

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ANAのB767とJALのB777(2018年3月、恵 知仁撮影)。

 片野坂社長はLCCについて、欧米でも成長し、長い距離を飛ぶようになっていることから、国際線において今後、主流になっていき、アジアでも台頭して行くとの見通しを示しました。

 ただフルサービスキャリアも、日本は発着枠の関係で羽田にLCCが入りづらいこともあり、LCCと共存していけるのではないかと考えているとのこと。

 ピーチとバニラ、グループふたつのLCCとも黒字が出せるようになっているANA。片野坂社長は「『ウサギとカメ』ではありませんが、油断していると追い抜かれてしまうので、先を急ぎたいと思っています」と話しています。

【了】

Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. ど両方共に鈍感な亀じゃないの?