九州唯一の定期貨物機、北九州空港に就航 深夜発、朝のうちにアジア6都市へ到着 ANA(写真40枚)
ANA Cargoの定期便が北九州空港に就航。九州とアジアを結ぶ新たな物流ルートが誕生しました。自動車産業が集積する北部九州と、物流利便性が高いという北九州空港、その貨物拠点化が考えられています。
北九州空港を貨物の拠点に
ANA(全日空)グループ(ANA Cargo)の定期貨物便が2018年6月4日(月)、北九州空港に就航。記念のセレモニーが開催されました。使用機材は、ANAが12機保有する貨物専用機のボーイング767-300F(約50トン搭載可能)です。
九州では唯一の貨物機による定期便で、関西空港~(ANA8565便)~北九州空港~(ANA8566便)~那覇空港間で週5便の運航。関西空港22時00分発、北九州空港23時10分着で、同空港を日付が変わった0時40分に出発すると、ANAが貨物のハブにしている那覇空港へ2時30分に到着。そこで積み替えられた貨物はアジアの主要都市――ソウル(仁川)、上海(浦東)、台北(桃園)、香港、バンコク、シンガポールへ、その日の朝9時30分までに到着できるとのこと。
「朝にアジアの6都市へ到着し、夕方にはそのお茶の間に日本の生鮮食品が並ぶ、ということになります」(全日本空輸 九州支社長 大人形綱邦さん)
これにより、24時間空港である北九州空港を生かした新たな物流ルートが誕生し、主に自動車部品や半導体、ほかに農産物など、福岡県をはじめ九州とその近隣で生産されたものの輸出が増えることが期待されるといいます。貨物専用機であるため、大型貨物や特殊貨物の輸送にも向いているそうです。
「北九州空港は24時間利用でき、港湾機能を備え、高速道路のICからも近く、北部九州には自動車産業が集積。新物流ルートは九州のみならず、西日本の発展につながります。北九州空港の貨物拠点化を進めたいです」(福岡県副知事 服部誠太郎さん)
就航初日となった、6月4日と日付が変わった5日は、積載スペースの制約から貨物は約30tの搭載(うち北九州からは21t)。電子部品や自動車部品、タイヤ、福岡・朝倉のモモや遠賀のビワなどが、北九州空港からアジア各地に向け、輸送されています。行き先は香港とソウルが20%ずつ、上海とバンコクが15%ずつ、台湾とシンガポール、そのほかがそれぞれ10%とのことでした。
【了】
Writer: 恵 知仁(乗りものライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
九州では唯一??
フレイターでは飛んでないですけど、羽田-佐賀間にかなり前から定期の深夜貨物便があるはずですが・・・。(ANA8553とANA8554)
東京南部居住ですが、23時~2時くらいの間ジェットの音がたまに聞こえます。
フレイターと知って納得しました。
九州唯一、という表現は誤解を招きますね。
修正すべきです。
羽田と佐賀を結ぶ深夜の定期貨物便は今も飛んでます。
筆者の方は知らないのかな?
九州唯一の定期国際貨物便と書くべきでは?
この記事のタイトルを見た際に、羽田ー佐賀の貨物便は
羽田空港の滑走路工事で運休した後再開されずに廃止したのかな?
と思いましたよ。