新兵器は「新型渡り板」と「自撮り棒」 東海道新幹線で異常時対応訓練(写真12枚)

JR東海は災害や不測の事態の発生に対応した大規模訓練を東海道新幹線のトンネル内で実施。今回は新しい救援器具や点検装置も投入して救援体制の確認が行われました。

「社員役の社員」も乗車

 JR東海は2018年6月5日(火)深夜から6月6日未明にかけ、東海道新幹線の三島駅(静岡県三島市)付近で「異常時対応訓練」を実施。その一部始終を報道陣に公開しました。

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電動車椅子も通れる新型渡り板(2018年6月6日、草町義和撮影)。

 JR東海は大規模な災害やトラブルの発生に備え、営業列車が走っていない深夜の東海道新幹線で毎年1回、異常時対応訓練を行っています。

 今回はJR東海の社員など317人が参加しました。東京方面に向かう上り列車(故障列車)が三島駅を発車後、故障により新丹那トンネル内で停止。下り線から来た列車(救援列車)に乗客を誘導するという想定で訓練が行われました。

 故障列車がトンネル内で停止してしばらくすると救援列車が下り線に姿を現し、故障列車のドアと位置を合わせるよう微調整しながら停止。その後、2本の列車のドアの間に「渡り板」と呼ばれる板を敷き、乗客を故障列車から救援列車に移しました。今回の訓練では、新たに搭載する予定の新型渡り板も使用。電動車椅子がそのまま渡り板を通って故障列車から救援列車に移動しました。

 ちなみに、故障列車にはJR東海の社員らが「一般の利用者」役として多数乗り込んでいましたが、なかには「故障列車に乗り合わせたJR東海の社員」役のJR東海社員もいました。これは出張などで乗り合わせた場合、運転士や車掌に協力して救護活動にあたることができるようにするためです。JR東海の全社員は身分を証明するためのシールを常に携帯しており、トラブルが発生した列車に乗り合わせた場合はシールを服に貼り付けて行動するといいます。

 トンネル内ではこのほか、車掌による床下機器の点検訓練も行われました。今回は2017年度中に導入されたスマートフォンのテレビ電話機能を使用。いわゆる「自撮り棒」を取り付けたスマホを床下に入れて機器を撮影し、それを見ながら指令員とやりとりしていました。これなら体が入らないような狭い場所でも点検可能。JR東海は「異常時の対応力の向上」などを目的にスマホを導入したとしています。

【了】

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Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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コメント

2件のコメント

  1. なんだか突っ込み所満載の映画新幹線大爆破の救援車の並走シーンを思い出しちゃうな!

    自分も品川トンネルの冠水で止まってしまった新幹線で通過線路の車両から通過待ち車両を経て在来線ホームに案内されたことありました。

  2. イーグル

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