宮古~室蘭フェリー航路が誕生 岩手県「物流や観光で大きな役割に期待」

岩手県の宮古港と北海道の室蘭港を結ぶフェリー航路が誕生。両方の港で、フェリーは大勢の市民から見送りと歓迎を受けました。

片道ちょうど10時間

 岩手県の宮古港と北海道の室蘭港を結ぶ川崎近海汽船「シルバーフェリー」の航路が、2018年6月22日(金)に誕生しました。

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多くの客を乗せて宮古港を出発する宮古~室蘭航路の第1便(画像:岩手県)。

 航路開設にあわせて宮古港で行われたセレモニーでは、地元・宮古市の中学生による吹奏楽演奏と約1000人の市民らに見送られ、朝8時に第1便が出港。18時の室蘭港への入港時には、室蘭市民ら約1200人が出迎え、「室蘭へようこそ」と呼び掛けるなど、乗船客を歓迎しました。

 この航路は、フェリー「シルバークィーン」が宮古と室蘭を1日1便で結びます。宮古発は朝8時、室蘭発は夜20時で、所要時間は両行程ともちょうど10時間。片道旅客運賃は特等1万5000円、1等1万2000円、2等寝台8000円、2等6000円です。

 岩手県によると、物流面では、トラックドライバーが船内で、10時間という十分な休息時間を確保でき、近年問題となっているトラックドライバーの労働環境改善への効果が見込まれるとのこと。さらに今後、三陸道などの整備が進むことで、宮古~盛岡間は片道75分、宮古~仙台間は片道約3時間で結ばれ、移動時間が大幅に短縮されるといいます。

 観光面では、フェリーならではの船上でのゆったりとした快適な旅を楽しみながら、マイカーやバイクで、それぞれの目的に合わせた旅行が可能に。同県は新航路について、道路整備との相乗効果により、物流や観光の面で大きな役割を果たすことが期待されるとしています。

【了】

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