魚の香り漂う都バス!? 築地市場への足「市01」系統、豊洲移転でどうなる?
市場移転の影響を受け再編?
築地市場は2018年10月6日に市場としての機能を終了し、その5日後の10月11日に豊洲新市場が開場する予定になっています。豊洲移転に際し、この系統は多かれ少なかれなんらかの影響を受けると考えられますが、そのあたりの事情はどうなっているのでしょうか。
もちろん、都では移転に際してバス路線の再編を視野に入れ、準備を進めています。
「(2018年7月末現在で)具体的なルートはまだ公表できませんが、市場の移転に対応した路線の再編を国に申請中です。これもまだ未確定ですが、『市01』を豊洲市場まで伸ばすような形になるかもしれません。都交通局としての正式な発表は移転のおよそ1か月前になる予定です」(東京都交通局自動車部)。
観光客などはまだしも、築地あるいは移転後の豊洲新市場で働く人にとっては、交通手段の変化も大きな問題ではないでしょうか。1か月前では遅いのでは、という懸念に対しては、「東京都中央卸売市場という、市場を管理するセクションがあります。市場で働く方々に対しては、そちらから徐々に説明や調整を始めているはずです」(同)ということでした。
いまだ業界からの反発も強く、一筋縄ではいかない市場移転問題。都では東京オリンピック・パラリンピックも見据え、都心部と豊洲を含む臨海副都心を結ぶBRT(Bus Rapid Transit)も計画していますが、こちらも市場移転問題が波及し、現在のところ暗礁に乗り上げています。「新市場の足問題」に留まらない臨海副都心における交通再編の動向に、目が離せません。
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記事制作協力:風来堂
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