レンタルキャンピングカー本格普及なるか ライト層取り込み拡大 悩みの種は破損?

レンタルキャンピングカーならではの問題も

――一般的なレンタカーは、クルマを持たない人が多い都会や、観光地の店舗が多いですが、レンタルキャンピングカーの場合はどうでしょうか?

 それは一般的なキャンピングカーと同様で、当社の場合も東京、次いで北海道、大阪のご利用が多いです。なかでも最近特に伸びが顕著なのが、北海道におけるインバウンド需要で、台湾、中国、タイなどアジアの国や地域から来られる方のご利用が増えています。これらの国や地域ではアウトドア人気が高まっており、インバウンド向けの旅行情報サイトなどでも、日本観光を楽しむひとつの選択肢としてレンタルキャンピングカーが紹介されています。

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小型トラックをベースにしたキャブコン「アミティ」(画像:ジャパンキャンピングカーレンタルセンター)。

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 日本語に不慣れな外国人も含めて不特定多数の人が利用し、しかも2~3日の利用が多いというレンタルキャンピングカー。ファインシードによると、レンタル用といえども「購入」向けの仕様が多いこともあり、車両設備の破損が悩みの種だといいます。

「キャンピングカーは、網戸や折り畳みのテーブルなど可動部品が多いのが特徴です。市販車を購入したオーナーさんであればだんだんと使い慣れていきますが、レンタルの場合は、初めてご利用される際には30分以上時間をかけて使い方などを説明しています。しかし、その説明を聞けなかった同乗の方が、無理な力をかけてテーブルの足を壊してしまうといったこともあるのです」(ファインシード)

 この問題を解決すべく、ジャパンキャンピングカーレンタルセンターでは“レンタル専用車種”として、ハイエースをベースとしたキャブコン「ロビンソン 771」を新開発し、2018年8月から貸し出しを始めました。レンタル専用車種として操作性や各部材の耐久性、居住性を向上させているとのこと。

「たとえば、市販車では長期の生活を前提として調味料を置く棚などがありますが、レンタル専用車には不要ですので、棚をカットして居住性を広げています」(ファインシード)。このようにレンタル利用者には過剰になりがちな収納を減らしたり、車内で分散していた装備品のスイッチ類を集中パネルにまとめたりしているそうです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 何と無理矢理に総重量3,5の普通免許ですか
    こりゃ作り手も計量との戦いですね