全駅導入に向け「加速」 東急田園都市線のホームドア設置工事に密着(写真69枚)
東急電鉄はホームドアの整備を「加速」しています。ホームから客が姿を消した週末の未明、ホームドアの設置工事を密着取材しました。
終電の直後に「ホームドアを載せた電車」
東急電鉄は転落事故の防止など安全対策の強化を図るため、ホームドアの設置工事を進めています。2018年8月26日(日)未明、田園都市線のたまプラーザ駅(横浜市青葉区)で行われた設置工事の様子を取材しました。
今回工事が行われたのは、渋谷方面に向かう上り列車が発着する2番線ホームです。0時45分、鷺沼行きの最終列車が2番線を発車。それから数分後、ホームドアを積み込んだ列車が入ってきました。窓からのぞき込んでみると、ホームドアはロープで固定され、気泡緩衝材が巻かれています。その両脇にある座席も段ボール紙で覆われていて、ホームドアと座席に傷が付かないようにしていました。
1時を過ぎたころ、作業員が2番線ホームに続々と姿を現し、列車のドアが開きました。設置工事は1時半ごろ開始。まずはホームの床にあらかじめ設置しておいた、ホームドアの台座をふさぐカバーの取り外しが行われました。
これと並行してホームドアを列車から降ろす作業も始まりました。ホームドアの下にはキャスターが付けられていますが、その重さはひとつにつき400kg以上もあります。作業員は数人がかりで慎重に押して、ドアを設置場所の近くに並べていきました。
続いて列車の車体の窓下に段ボール紙を巻く作業が行われました。といっても、座席を覆っていた段ボール紙を裏返すようにして車体の外側に回し、それをテープで固定し直すだけ。作業を効率的に行うための、ちょっとした工夫といえるでしょう。
ホーム床の台座に絶縁体を設置し、2時少し前からホームドアの固定作業が始まりました。まずはキャスターを付けたままホームドアを台座の上まで移動。続いて数人がかりでホームドアを持ち上げ、その下に直方体の大きな木製ブロックを入れます。ブロックの上にホームドアを置いてから、キャスターが取り外されました。
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