光岡が霊柩車に力を入れるワケ 自動車メーカーで唯一製造、海外展開も その強みとは

今後はミニバンタイプが主流に? 変わる葬儀のあり方

――今後についてはどうお考えでしょうか?

 今後はミニバンタイプのように、搬送にも葬儀にも使えるタイプが増え、いずれ「ガリュー」ベース車のようなボディを切って伸ばすタイプ(ストレッチリムジン)の霊柩車が減少していくと見込んでいます。葬儀件数は微増しており、それにともなって車両の台数も増えていくと考えられますが、霊柩車が葬儀単価に見合わなくなっていく傾向も考えられます。

 というのは、亡くなられる方の平均年齢が伸びていますので、(故人の年齢に近い)参列者を呼んでもなかなか来られないというケースが増えているからです。すると必然的に家族葬など小規模な葬儀が中心になっていきます。当社が拠点を置く富山県内でも、たとえば300人収容の大ホールを、100人収容の3ホールに改装するといった葬儀場が出てきています。

※ ※ ※

 そもそもなぜ、旧来の「宮型」霊柩車が減ってしまったのでしょうか。遺体を搬送する運送事業者の団体である全国霊柩自動車協会(東京都新宿区)は以前の取材時、葬儀価格の低下により料金の高い宮型の使用が減っていること、宮型霊柩車の乗り入れを禁止している自治体があること、家族が亡くなったことを周りに知られたくないという施主の気持ちの問題を挙げていました。葬儀のあり方が変化するなかで、霊柩車の需要も今後さらに変化していくのかもしれません。

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トヨタ「アルファード」を改造した寝台霊柩車「フュージョン」。「ヴェルファイア」や「エスティマ」ベースのものもある(画像:光岡自動車)。
「ガリュー」ベースの「ミツオカリムジンタイプV」5名乗車タイプ(画像:光岡自動車)。
「リューギ」ベースの「リューギセンターストレッチリムジン」。「リューギ」はトヨタ「カローラ アクシオ」をベースに改造した乗用車(画像:光岡自動車)。

 ちなみに、光岡自動車はアジアを中心に霊柩車の輸出も手掛けており、こちらはほとんどが「ガリュー」ベースのクラシカルな霊柩車だそうです。「現地では欧米の輸入車や、自国で改造した霊柩車も活躍していはいるものの、当社モデルのようなクラシカルな霊柩車は少ないことからご満足いただいています」とのこと。いまや日本で開催される終活関連の展示会は、来場者の10人にひとりはアジア系の人で、日本の葬儀形態が参考にされていると話します。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 光岡は元々カロッツェリアだから、こういった改造は得意なんだろうね。
    しかし、近年は火葬場建設反対とか条件に宮形霊柩車乗り入れ禁止にしろとか、地域住民も勝手すぎる。火葬場はいずれ誰もが世話になる設備。近くが嫌なら引っ越せばいい。