JR北海道のH5系新幹線も防護盾、警戒杖など搭載へ 応急救護用品も新たに配備
JR北海道が、所有するH5系新幹線を対象に、車内セキュリティ向上のための取り組みを発表しました。
グループ通話システムも新たに導入
JR北海道は2018年11月14日(水)、新幹線車内のセキュリティ向上に向け、新たに防犯・護身用具の配備と医療器具の配備拡充などを順次進めると発表しました。
対象は東北・北海道新幹線を走るJR北海道所有のH5系全4編成です。1編成あたり3か所に防護盾(中型、小型)、防刃(ぼうじん)ベスト、防刃手袋、警戒杖を搭載。さらに乗務員はフラッシュライト、催涙スプレーを携行します。
聴診器や血圧計、ペンライトといった医療器具は、1編成あたり1か所から3か所に増備。さらに大判ガーゼ、包帯、三角巾、医療用テープなどの応急救護用品を新たに配備します。
また、座席の座面が取り外しやすくなるよう、一部普通席の構造を改修。加えて、緊急時に乗務員やアテンダント、指令員間で情報共有がしやすくなるようスマートフォンなどを用いたグループ通話システムを導入します。
2018年6月9日(土)夜、東海道新幹線の新横浜~小田原間を走行していた「のぞみ265号」で、乗客3人が男に刃物で殺傷される事件が発生。同新幹線を運行するJR東海は7月に車両への防護装備の搭載と医療用品の拡充を発表しました。その後、JR西日本やJR東日本、JR九州も同様の対策を発表。今回のJR北海道が加わることで新幹線車両を所有するJR5社が取り組みを進めることになります。
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