「石畳を駆け上がる路面電車」は絵になる 豊橋鉄道の風景(写真32枚)
豊橋鉄道の路面電車(東田本線)には、いまなお1か所だけレトロな石畳の区間が存在。石畳の向こうに消えていく路面電車、絵になります。「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」で「チェックイン」も可能です。
アプリでチェックイン
愛知県豊橋市と田原市を走る豊橋鉄道。その「名所」として、「石畳を駆け上がる路面電車」が挙げられます。
路面電車の軌道敷は、クルマの通行を考えレールの周囲がアスファルト舗装されていることも多いですが、豊橋鉄道には1か所だけ、それが石畳の区間が存在。「石畳を駆け上がる路面電車」という「鉄☆たびスポット」になっています。
「鉄☆たびスポット」については後述するとして、豊橋鉄道の担当者によると、この石畳区間は勾配がきつく、アスファルトやコンクリートより石畳のほうが整備などをしやすいため残ったのではないか、とのこと。この石畳区間は33パーミル(1000mで33mの高低差)という、鉄道では厳しめの坂道になっています。
ただ、この「坂道」によって残ったと思われる「石畳」ですが、その「坂道」があることで、「石畳」の魅力が増しているように思えました。坂の上から眺めると、先が見えなくなっている石畳の軌道。坂の下へ走り去る路面電車は、まず車輪部分から見えなくなり、少しずつ“石畳の地平線”の向こうに姿を消していきます。
さて、「鉄☆たびスポット」。JR東海が発売している特別企画のきっぷ「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」には、あわせて専用アプリが用意されており、各私鉄が選んだ沿線のオススメスポット「鉄☆たびスポット」に「チェックイン」可能。そうしてポイントをためると、JR東海と私鉄16社の鉄道グッズが抽選で当たるなどします。
ちなみに豊橋鉄道は「おでんしゃ」という、車内でおでんとビールが楽しめる路面電車を運行していること、鉄道で日本一とされる急カーブ(半径11メートル)があることなどでも知られます。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
「東田本線」というよりも「市電」だろう。
石畳、かつては駅から東八町までほぼ続いていたのが、平成以降センターポール化で消えてしまった。。。該当箇所の多米街道はセンターポール化するには狭く、その結果現状のまま来れたという気もする。