140円払えば関東一周できる? JR線「大回り乗車」を楽しむ 制限や注意点も

140円で移動できる最長のルートは? 年に1日だけ実施可能

 なお、東京近郊区間内の最安運賃(140円)で、最も長いルートになるのは次の通りです。

北小金~(常磐線)~友部~(水戸線)~小山~(両毛線)~新前橋~(上越線)~高崎~(高崎線)~大宮~(川越線)~高麗川~(八高線)~八王子~(横浜線)~橋本~(相模線)~茅ケ崎~(東海道線)~大船~(根岸線・京浜東北線)~鶴見~(鶴見線)~浜川崎~(南武線支線)~尻手~(南武線)~川崎~(東海道線)~品川~(横須賀線)~武蔵小杉~(南武線)~立川~(中央線)~西国分寺~(武蔵野線)~武蔵浦和~(埼京線)~赤羽~(京浜東北線)~南浦和~(武蔵野線)~西船橋~(総武緩行線・総武本線)~佐倉~(成田線)~松岸~(総武本線)~成東~(東金線)~大網~(外房線)~安房鴨川~(内房線)~蘇我~(京葉線)~東京~(総武快速線)~錦糸町~(総武緩行線)~秋葉原~(山手線)~神田~(中央線)~新宿~(山手線)~日暮里~(常磐線)~馬橋

 営業キロは1035.4km。東海道・山陽本線なら、東京~新山口間(1027.0km)に相当します。とはいえこの行程、あまりに距離が長くて途中で終電の時刻を迎えます。「大都市近郊区間内のきっぷは当日限り有効」という制限にひっかかり、通常はこのルートを140円で移動することはできません。

 しかし、年末年始の12月31日から翌年1月1日にかけては、参詣客向けの終夜運転が行われていて、いつもの終電後も終夜運転の列車、翌日の初電と乗り継げます。JRのきっぷは「途中下車しなければ、有効期間を過ぎても目的地の駅まで利用できる」というルールがあるため、徹夜の行程になりますが、北小金~馬橋間1035.4kmを140円で移動できるのです。実際、年末年始には北小金~馬橋間の最長ルートに挑戦する人もいるようです。

 ただ、終夜運転の列車は本数が限られていて、路線によっては運転されないことも。あらかじめ終夜運転列車の時刻をしっかり調べたうえで実行しないと、途中で「ゲームオーバー」になります。本気で挑戦しようと考えている人は注意しましょう。

【了】

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コメント

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8件のコメント

  1. キセルを推奨するような記事はどうかと思うが、実際楽しいんだよな。

    • 初歩的な誤解なので読者諸兄に釈迦に説法と思いますが、近郊区間大回りは所謂キセルではありません。運送約款上認められた経路選択です。
      但し、記事中の条件に一つでも反したら不正乗車となります。

  2.  - しつもん -
    この旅行はスイカやパスモでも有効ですか ?

  3. ↑Suica/Pasmoでも可能です。ですが、浜川崎での南武線~鶴見線の乗り換えで一旦無人改札を出ることになるので(駅の構造上やむを得ない)注意が必要です。うっかり改札にタッチしたらゲームオーバーです。

    • Suica/pasmoは時間制限があるので、長時間経過後の出場時に引っ掛かります。
      (私の経験だと180円区間で1時間ほどでアウトでした)
      有人改札で説明すればOKですが、切符を買うのが無難です。

  4. 関西でもよく見かけますが、駅員に昼飯食いたいから外へ出せと文句を言ってる人を良く見かけます。ルールを守れない人がいると、守っている人まで迷惑します。ルールを守れない人を排除する方法を考えていかなければならないと思います。

    • 昔、福岡近郊区間で大回り乗車したときに、宇美駅での乗継の際に、近くの食堂で夕食を取った事が有りました。厳密に言うとラッチ外乗換では速やかに再入場すべきなのでしょうが、とにかく腹が減っていて、次の列車まで時間があり駅員さんも了解(黙認?)してくれました。勝田線があった頃、国鉄時代の話です。
      こういう話を書くと愚か者が勝手な解釈で無理筋を言うかもしれませんが……。

  5. このルート、たとえ終夜運転やっていたとしても実際に0時出発→終電終了でできます?首都圏終電繰り上げで無理になってしまったかな?