遠州鉄道を旅する 単線高密度運行の生活路線、実は結構、鉄道旅行に向いている(写真29枚)

静岡県浜松市内を走り、高密度・高頻度運行が特徴のひとつである遠州鉄道西鹿島線。市の人口が減るなか輸送人員が増えている「生活路線」といいますが、「鉄道旅行」にも向いているかもしれません。

市の人口が減るなか、増えている沿線人口

 静岡県浜松市内を南北に走る、新浜松~西鹿島間18駅、17.8kmの遠州鉄道 鉄道線(通称:西鹿島線)。2017年度の輸送人員は1003万9000人と、49年ぶりに年間1000万人を超えました。遠州鉄道によると、浜松市の人口(2018年12月時点で約80万人)は減っているものの、東日本大震災の影響で沿岸部から内陸部へ移動する動きがあり、市の中心と内陸側を結ぶ同鉄道の沿線人口は増えているそうです。

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遠州鉄道の2000形電車。2両が基本編成で、ラッシュ時間帯には連結して4両編成になる(2018年11月、恵 知仁撮影)。

 遠州鉄道の特徴のひとつである「全線単線ながら日中は12分ごと」という高密度・高頻度運行が、それを支えます。列車を効率的に運行するため、駅の位置を動かしたこともあるとのこと。

 走っている電車の色から地元では「赤電」とも呼ばれている遠州鉄道西鹿島線は、「生活路線」の色彩が強いそうですが、沿線には名所もあります。

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駅にも「赤電」という表示が。
一部区間は高架になっている。
緑色になったラッピング電車も走る。

 まず「浜松城」。天下を取った徳川家康にゆかりが深いことや、のちに江戸幕府の要職に就いた城主が多いことから、「出世城」とも呼ばれています。最寄りは遠州病院駅です。

 楽器メーカー「ヤマハ」の本社も“名所”といえるでしょう。企業ミュージアムが設けられています(見学は要予約)。最寄りは八幡駅です。

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コメント

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2件のコメント

  1. 遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道を直通できる構造に変えて、掛川から浜松まで運行し、途中の遠州森駅から浜松まで結べば遠州森町PAから円田駅に乗り換えて浜松に向かう事が出来れば新東名から鉄道を介して浜松に行けるから高架があると思うな。

  2. 浜松城行くのにわざわざ赤電乗るのかな(汗)
    沿線にうなぎや浜松餃子。。。いかにもよそから来た人ならではの発想。