沖縄走って40年「730バス」 2台だけ残った「右から左」の生き証人、いまも現役

「730バス」いまも乗れる!

 沖縄の車両通行ルールが右側通行から左側通行に切り替わった1978(昭和53)年7月30日は、「730(ナナサンマル)」と通称されます。この日から走り始めた新しいバス車両も、いつしか「730バス」と呼ばれるようになりました。

 そして、導入から約40年以上の月日が流れた2018年末現在、沖縄バス、東陽バスの2社が「730バス」をそれぞれ1台ずつ、動く状態で保有。沖縄バスは、那覇バスターミナルと南城市の新原(みいばる)を結ぶ39番系統(百名線)で、毎週日曜の午前中のみ運行しています。

「『730バス』は古いので、あまり動かすと故障する可能性が高いんです。かといって、まったく動かさないと錆びついてしまうので、状態を保存する意味もあって、週に1回は走らせています。『730』当時を知っている人にとっては懐かしい車体ですので、可能な限り走らせ続けていきたいですね」(沖縄バス)

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東陽バスの「730バス」は日野製(画像:東陽バス)。

 東陽バスも、「730バス」を走らせるのは基本的に日曜・祝日のみ。南城市の馬天営業所と浦添市の屋富祖(やふそ)を結ぶ「城間線(一日橋経由)」で、1日3便の運行を担当していますが、「車両が古いため、何らかのトラブルが発生した場合には別の車両で対応する場合もあります」とのこと。

 どちらのバスも、いまでは貴重になった「モノコック」構造の車両。フレームを持たず、鉄板を貼り合わせてボディが形成されており、負荷を分散させるため車体が全体的に丸みを帯びているのが特徴です。歴史あるバスに確実に乗車したい場合は、事前に営業所に問い合わせたほうがよいかもしれません。

【了】

※記事制作協力:風来堂、松本玲子

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コメント

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2件のコメント

  1. 日野の爆音エンジン音がたまりませんなあ

  2. このとき用済みになった右側通交用バスは台湾にドナドナされたそうで。