高度化する自動車盗 防止技術を逆手に取った「リレーアタック」、有効な対策は?

自動車の年間盗難件数が59年ぶりに1万件を下回りました。ピーク時の6万件以上から10数年をかけて激減したのには、ある技術の普及が挙げられますが、それを逆手に取った新たな手口も登場しています。

「部品狙い」、特に注意すべきは

 さらに、近年はナンバープレートが盗まれるケースも目立っているようです。

 警察庁によると、車両の部品を狙った盗難の認知件数は、2007(平成19)年度の7万8016件から、2017年度には2万7353件まで減っています。しかし、そのなかでナンバープレートの被害が増加傾向にあり、2017年度は44.9%を占めたそうです。ナンバープレートは別の車両に取り付けられ、犯罪に使用されるケースがあるといいます。

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自動車盗難件数の推移(画像:日本損害保険協会)。

「ナンバープレートの対策としては、それを車体にとめるネジを盗難防止タイプにすることが挙げられます。たとえば愛知県警では、県内の整備工場などで盗難防止ネジの無料取り付け・取り外しを実施したり、キャンペーンを行ったりして普及に努めています」(日本損害保険協会)

 日本損害保険協会は「盗難件数は減っていますが、窃盗は年々高度化、巧妙化しています。引き続き対策と啓発に努めていきます」と話します。

【了】

【表】盗まれやすい「車種」「都道府県」ランキング

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コメント

1件のコメント

  1. リレーアタックに一番有効な手段は【スマートキーを止める事」

    タダのキーレスだったら盗まれない。わざわざキーをシールドケースに入れる必要もない。

    キーを持ってボタンを押すだけなのに、何が面倒なんだ?