JR九州「観光列車王国」の先駆け的列車、特急「ゆふいんの森」が30周年!
観光列車(D&S列車)が多く走るJR九州。その先駆的存在である特急「ゆふいんの森」が、運行開始から30周年を迎えました。約8割の乗車率があり、これまで600万人以上がその旅を楽しんだそうです。式には「ハリーホーク」も出席しました。
国鉄分割民営化まもないころ「これまでにない列車を!」
「乗ること」そのものを楽しんでもらう「観光列車」。近年は全国的に運行が広がり、地域活性化の手段としても期待されています。
そうした列車を多く持つJR九州において、その先駆け的存在として登場した特急「ゆふいんの森」。1989(平成元)年3月11日の運行開始から30周年を迎え、2019年3月16日(土)、博多駅で記念の出発式が行われました。
特急「ゆふいんの森」は博多駅と、大分県の由布院駅、別府駅のあいだを、久大本線経由で走行。都市と温泉観光地、「小京都」とも呼ばれる大分県日田市などを結んでいる列車です。久大本線の水害による不通で北九州市の小倉駅経由で迂回運転されることもありましたが、約8割という高い乗車率で、これまでおよそ630万人がその旅を楽しんだといいます(人数は2018年度末までに見込まれているもの)。
「JRが発足してまもないころ、当時は珍しかったハイデッカー車両、ビュッフェ、客室乗務員によるおもてなしなど、これまでにない列車として登場しました。車両、おもてなし、そして沿線の魅力が人気の背景だと思います。そこをこれからも大事にしていきたいです」(JR九州 鉄道事業本部副本部長 福永嘉之さん)
また出発式には、プロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」のマスコット「ハリーホーク」も出席。同球団も、福岡への本拠地移転から2019年で30周年です。
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