「きらきらうえつ」もついに… 消えゆく国鉄特急電車「485系」残るはわずか26両に
新潟で運行されている観光列車「きらきらうえつ」の運行が終了することが明らかになりました。この列車の車両は、かつて全国各地の特急列車で使われていた「485系」という電車。いまも観光列車向けに改造された車両が残りますが、いよいよ最後の日が近づいてきたようです。
現在も臨時列車で活躍中だが
JR東日本新潟支社が土休日を中心に白新線、羽越本線で運行している臨時快速の観光列車「きらきらうえつ」がなくなります。新潟日報が11月14日に報じたところによると、新潟支社は「きらきらうえつ」の運行を2019年9月末で終了し、車両も廃車にする方針を固めたといいます。
この「きらきらうえつ」で使われている車両の名は「485系」といいます。かつての国鉄とJRでは、赤とクリームの2色で塗られた特急列車が各地で多数運行されていましたが、その特急列車で使われていた車両の多くが485系でした。その姿を記憶にとどめている人も多いのではないでしょうか。
485系は1964(昭和39)年から1979(昭和54)年にかけ、1453両が製造されました(485系とほぼ同じタイプの481系、483系、489系を含む)。「きらきらうえつ」の車両は車体の色や車内のサービス設備こそ全く異なりますが、485系を観光列車向けに改造したもの。台車やモーターなどの装置は485系そのものです。
しかし、新幹線ネットワークの拡大や老朽化などにより順次廃車。残った車両も特急での運行から離れて快速列車などで使われてきましたが、2017年3月には新潟~糸魚川間の快速列車を最後に毎日運転の定期列車での運用が終わりました。
しかし、485系が完全に消滅したわけではありません。いまもわずかではありますが車両が残っていて、団体列車や臨時列車で使われています。
赤とクリームの配色がヤクルトみたいで親しみを感じる
車両数が多く、「形式」としては永い期間活用されてよかったです。
定期運用から引退した特急車両は実際に廃車解体になるまでの期間に、一時的な復活運転などによって隙間ビジネスが出来るとなおよいですね。